2.4. シャットダウンのローカルディスクの監視
システムで利用可能なディスク領域が小さすぎると、Directory Server プロセスが終了します。結果として、データベースが破損したり、データが失われたりするリスクがあります。
この問題を回避するには、Directory Server を設定して、空きディスク領域を監視します。監視スレッドは、設定、トランザクションログ、データベースディレクトリーを含むファイルシステムの空き領域をチェックします。
残りの空きディスク容量によって、Directory Server の動作は異なります。
- 空きディスク領域が定義されたしきい値に達すると、Directory Server は以下を行います。
- 詳細ログを無効にします。
- アクセスログを無効にします。
- アーカイブされたログファイルを削除します。
注記Directory Server は、しきい値に達した場合でもエラーログの書き込みを続行します。 - 空きディスク領域が設定されたしきい値の半分未満の場合、Directory Server は定義された猶予期間内にシャットダウンします。
- 利用可能なディスク領域が 4 KB 未満の場合は、Directory Server はすぐにシャットダウンします。
ディスク領域が解放されると、Directory Server はシャットダウンプロセスを中止し、以前に無効にしたすべてのログ設定を再度有効にします。
2.4.1. コマンドラインを使用したローカルディスク監視の設定
コマンドラインを使用してローカルディスクの監視を設定するには、以下を実行します。
- ディスクの監視機能を有効にし、しきい値および猶予期間を設定します。
# dsconf -D "cn=Directory Manager" ldap://server.example.com config replace nsslapd-disk-monitoring=on nsslapd-disk-monitoring-threshold=3000000000 nsslapd-disk-monitoring-grace-period=60
このコマンドは、空きディスク領域のしきい値を 3 GB に設定し、猶予期間を 60 秒に設定します。 - オプションとして、
nsslapd-disk-monitoring-logging-critical
パラメーターを有効にして、Directory Server がアクセスログを無効にせず、アーカイブされたログを削除しないように設定します。# dsconf -D "cn=Directory Manager" ldap://server.example.com config replace nsslapd-disk-monitoring-logging-critical=on
- Directory Server インスタンスを再起動します。
# dsctl instance_name restart
2.4.2. Web コンソールを使用したローカルディスク監視の設定
Web コンソールを使用してローカルディスクの監視を設定するには、以下を実行します。
- Web コンソールで Directory Server ユーザーインターフェイスを開きます。詳細は、『Red Hat Directory Server Administration Guide』のLogging Into Directory Server Using the Web Consoleセクションを参照してください。
- インスタンスを選択します。
- Server Configuration を選択します。メニューを開いて、
- Enable Disk Space Monitoring を有効にし、しきい値をバイト単位で、猶予期間を分単位で設定します。この例では、監視しきい値を 3 GB (3,221,225,472 バイト) に設定し、しきい値に達してから Directory Server がインスタンスをシャットダウンするまでの時間を 60 分に設定します。
- オプションとして、Preserve Logs を選択して、Directory Server がアクセスログを無効にせず、アーカイブされたログを削除しないように設定します。
- Restart Instance を選択します。ボタンをクリックし、