4.2. Directory Server リソース設定のチューニング
複数のパラメーターを設定して、Directory Server が使用するリソース量を管理および改善できます。
4.2.1. コマンドラインを使用した Directory Server リソース設定の更新
コマンドラインを使用してサーバーリソース設定を更新するには、以下を実行します。
- パフォーマンス設定を更新します。
dsconf -D "cn=Directory Manager" ldap://server.example.com config replace parameter_name=setting
以下のパラメーターを設定できます。nsslapd-threadnumber
: ワーカースレッドの数を設定します。nsslapd-maxdescriptors
: ファイル記述子の最大数を設定します。nsslapd-timelimit
: 検索制限時間を設定します。nsslapd-sizelimit
: 検索サイズの制限を設定します。nsslapd-pagedsizelimit
: ページ検索のサイズ制限を設定します。nsslapd-idletimeout
: アイドル接続タイムアウトを設定します。nsslapd-ioblocktimeout
: 入出力 (I/O) ブロックのタイムアウトを設定します。nsslapd-ndn-cache-enabled
: 正規化された DN キャッシュを有効または無効にします。nsslapd-ndn-cache-max-size
:nsslapd-ndn-cache-enabled
が有効な場合は、正規化された DN キャッシュサイズを設定します。nsslapd-outbound-ldap-io-timeout
: アウトバウンド I/O タイムアウトを設定します。nsslapd-maxbersize
: 基本符号化規則 (BER) の最大サイズを設定します。nsslapd-maxsasliosize
: Simple Authentication and Security Layer (SASL) の最大 I/O サイズを設定します。nsslapd-listen-backlog-size
: 接続の受信に使用できるソケットの最大数を設定します。nsslapd-max-filter-nest-level
: ネストされたフィルターの最大レベルを設定します。nsslapd-ignore-virtual-attrs
: 仮想属性ルックアップを有効または無効にします。nsslapd-connection-nocanon
: 逆引き DNS ルックアップを有効または無効にします。nsslapd-enable-turbo-mode
: ターボモード機能を有効または無効にします。
これらのパラメーターの詳細は、『Red Hat Directory Server の設定、コマンド、およびファイルリファレンス』 を参照してください。 - Directory Server インスタンスを再起動します。
# dsctl instance_name restart
4.2.2. Web コンソールを使用した Directory Server リソース設定の更新
Web コンソールを使用してサーバーリソース設定を更新するには、以下を行います。
- Web コンソールで Directory Server ユーザーインターフェイスを開きます。詳細は、『Red Hat Directory Server Administration Guide』のLogging Into Directory Server Using the Web Consoleセクションを参照してください。
- インスタンスを選択します。
- Tuning & Limits を選択します。メニューを開いて、
- 設定を更新します。オプションとして、Show Advanced Settings をクリックして、すべての設定を表示します。パラメーターの cn=config エントリーにヒントと対応する属性名を表示するには、設定の上にマウスカーソルを置きます。詳細は、『Red Hat Directory Server 設定、コマンドおよびファイルリファレンス』 のパラメーターの説明を参照してください。
- Restart Instance を選択します。ボタンをクリックし、