19.2. 孤立エントリーの競合特定および解決
Directory Server が削除操作を複製して、コンシューマーサーバーが、削除されるエントリーに子エントリーがあることを検出すると、競合解決の手順により、ディレクトリーに孤立したエントリーが存在しないように glue エントリーが作成されます。
同様に、Directory Server が追加操作を複製し、コンシューマーサーバーが親エントリーを検出できない場合、競合解決の手順で、親の glue エントリーが作成されます。
glue エントリーは、オブジェクトクラス glue
および extensibleObject
を含む一時エントリーです。チャンネルエントリーは、複数の方法で作成できます。
競合解決手順で、一意識別子が同じエントリーで削除されたものを検出した場合には、glue エントリーには削除されたエントリーと同じ属性がありますが、
glue
オブジェクトクラスとnsds5ReplConflict
属性が追加されています。このような場合は、glue エントリーを変更して
glue
オブジェクトクラスとnsds5ReplConflict
属性を削除して、エントリーを通常のエントリーとして維持するか、その子エントリーを削除します。-
サーバーは、
glue
およびextensibleObject
オブジェクトクラスを使用してエントリーを作成します。
手順
孤立したエントリーの競合をリスト表示します。
#
dsconf -D "cn=Directory Manager" ldap://server.example.com repl-conflict list-glue suffix
dn: ou=parent,dc=example,dc=com objectClass: top objectClass: organizationalunit objectClass: glue objectClass: extensibleobject ou: parent孤立したエントリーの競合が存在する場合は、続行する方法を決定します。
glue エントリーおよびその子エントリーを削除するには、次のコマンドを実行します。
#
dsconf -D "cn=Directory Manager" ldap://server.example.com repl-conflict delete-glue "ou=parent,dc=example,dc=com"
dn: ou=parent,dc=example,dc=com objectClass: top objectClass: organizationalunit objectClass: extensibleobject ou: parentglue エントリーを通常のエントリーに変換するには、次のコマンドを実行します。
#
dsconf -D "cn=Directory Manager" ldap://server.example.com repl-conflict convert-glue "ou=parent,dc=example,dc=com"