第4章 インスタンスの読み取り専用モードへの切り替え
デフォルトでは、インスタンスは、ユーザーがデータの取得と保存の両方を行うことができる読み書きモードで動作します。レプリケーションを禁止したり、インデックス作成時にデータの修正を無効にしたいが、ディレクトリーは利用可能な状態にしておきたいなどの緊急時には、一時的にインスタンスを読み取り専用モードに切り替えることができます。
Directory Server が複数のデータベースを管理していて、すべてのデータベースを読み取り専用に切り替える必要がある場合、コマンドラインまたはウェブコンソールで、1 回の操作でこれを行うことができます。
read-only モードでは、インスタンスを再起動できませんが、設定を変更できます。
読み取り専用モードでインスタンスを停止すると、手動で読み取り専用モードを無効にするまで起動することはできません。
読み取り専用モードを手動で無効にするには、/etc/dirsrv/slapd-instance_name/dse.ldif
ファイルを開き、cn=config
セクションに移動して、nsslapd-readonly
パラメーターを off
に設定します。
4.1. 前提条件
- インスタンスは読み取り/書き込みモードです。
- 読み取り専用モードを有効にするとレプリケーションが無効になるため、インスタンスはレプリケーションに使用されません。