第16章 .dsrc ファイルを使用した Directory Server コマンドラインユーティリティーのデフォルトオプションの管理
~/.dsrc ファイルは、Directory Server コマンドラインユーティリティーを使用するコマンドを簡素化します。デフォルトでは、LDAP URL やバインド識別名 (DN) などの情報をこのユーティリティーのコマンドに渡すことができます。設定を ~/.dsrc ファイルに保存すると、毎回設定を指定しなくてもコマンドラインユーティリティーを使用できます。
16.1. .dsrc ファイルによってコマンドが簡素化される仕組み リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
~/.dsrc ファイルでは、インスタンスの LDAP URL とバインド DN を指定できます。
server1
# server1
uri = ldap://server1.example.com
binddn = cn=Directory Manager
basedn = dc=example,dc=com
これらの設定により、より短い Directory Server コマンドを使用できます。たとえば、ユーザーアカウントを作成するには、次のようにします。
dsidm server1 user create
# dsidm server1 user create
~/.dsrc ファイルがない場合は、コマンドでバインド DN、LDAP URL、およびベース DN を指定する必要があります。
dsidm -D cn=Directory Manager ldap://server1.example.com -b "dc=example,dc=com" user create
# dsidm -D cn=Directory Manager ldap://server1.example.com -b "dc=example,dc=com" user create