3.11. デバッグの目的でログバッファーを無効にする
デバッグの目的で、access、audit、および audit fail ログに対してデフォルトで有効になっているログバッファリングを無効にできます。ログバッファリングが無効になっていると、Directory Server はログエントリーをディスクに直接書き込みます。
通常の操作環境では、アクセスログを無効にしないでください。アクティブなログのバッファリングを無効にすると、特に負荷が大きい場合に Directory Server のパフォーマンスが低下します。
3.11.1. コマンドラインを使用したログバッファーの無効化
dsconf
ユーティリティーを使用して、Directory Server のログバッファリングを無効にします。ログバッファリングが無効になっている場合、Directory Server はログエントリーをディスクに直接書き込みます。
以下の手順では、アクセスログバッファリングを無効にします。
手順
アクセスログのバッファリングを無効にするには、次のように入力します。
dsconf <instance_name> config replace nsslapd-accesslog-logbuffering=off
# dsconf <instance_name> config replace nsslapd-accesslog-logbuffering=off
Copy to Clipboard Copied! 注記監査失敗ログと監査失敗ログはいずれも、バッファリング設定に
nsslapd-auditlog-logbuffering
属性を使用します。したがって、nsslapd-auditlog-logbuffering
をoff
に設定すると、両方のログのバッファリングが無効になります。
検証
連続モードでアクセスログを表示します。
tail -f /var/log/dirsrv/slapd-<instance_name>/access
# tail -f /var/log/dirsrv/slapd-<instance_name>/access
Copy to Clipboard Copied! - 検索など、ディレクトリー内でアクションを実行します。
- アクセスログをモニターします。ユーザーがディレクトリーでアクションを実行すると、ログエントリーが遅延なく表示されます。
3.11.2. Web コンソールを使用したログバッファーの無効化
Web コンソールを使用して、ディレクトリーサーバーログのバッファリングを無効にします。ログバッファリングが無効になっている場合、Directory Server はログエントリーをディスクに直接書き込みます。
以下の手順では、アクセスログバッファリングを無効にします。
手順
-
に移動します。 -
Access Log Buffering Enabled
の選択を解除します。 - をクリックします。
監査失敗ログのバッファリングを無効にするには、
検証
-
に移動します。 -
Continuously Refresh
を選択します。 - 検索など、ディレクトリー内でアクションを実行します。
- アクセスログをモニターします。ユーザーがディレクトリーでアクションを実行すると、ログエントリーが遅延なく表示されます。