2.2. ディレクトリーニーズの定義
ディレクトリーデータを設計する場合は、現在必須なデータだけでなく、ディレクトリー (および組織) が時間の経過と共にどのように変化する可能性があるかについても考慮できます。設計プロセス中にディレクトリーの今後のニーズを検討することは、ディレクトリー内のデータの構造と配布方法に影響を及ぼします。
以下の点も考慮してください。
- 今日、ディレクトリーには何が必要ですか?
- ディレクトリーをデプロイすることで解決したい当面の問題は何ですか?
- 使用しているディレクトリー対応アプリケーションに当面必要なことは何ですか?
- 近い将来、ディレクトリーに何を追加したいですか? たとえば、企業は現在 LDAP をサポートしていない会計パッケージを使用していますが、この会計パッケージは数カ月以内に LDAP 対応になる予定です。LDAP 対応アプリケーションで使用されるデータを特定し、技術が利用可能になった時点でデータをディレクトリーに移行する計画を作成します。
- 今後ディレクトリーに保存したい情報は何ですか?たとえば、ホスティング会社は、イメージやメディアファイルの保存など、現行の顧客とは異なるデータ要件を持つ顧客を今後持つ可能性があります。このように計画すると、まったく考慮していなかったデータソースを特定するのに役立ちます。