8.2. 既知の問題


このセクションでは、Directory Server 12.1 の既知の問題と、該当する場合の回避法を説明します。

Directory Server は、/var/lib/dirsrv/slapd-instance_name/ldif/ からのみ LDIF ファイルをインポート可能

dsconf backend import コマンドでは、インポートする LDIF ファイルへのパスを指定する必要があります。ただし、ファイルシステムと SELinux のアクセス許可、およびその他のオペレーティングシステムの制限により、Directory Server は /var/lib/dirsrv/slapd-instance_name/ldif/ ディレクトリーからのみ LDIF ファイルをインポートできます。LDIF ファイルが別のディレクトリーに保存されている場合、インポートは次のようなエラーで失敗します。

Could not open LDIF file "/tmp/example.ldif", errno 2 (No such file or directory)

この問題を回避するには、以下を実行します。

  1. ファイルを /var/lib/dirsrv/slapd-instance_name/ldif/ ディレクトリーに移動します。

    # mv /tmp/example.ldif /var/lib/dirsrv/slapd-instance_name/ldif/
  2. dirsrv ユーザーがファイルを読み取れるようにする権限を設定します。

    # chown dirsrv /var/lib/dirsrv/slapd-instance_name/ldif/example.ldif
  3. SELinux コンテキストを復元します。

    # restorecon -Rv /var/lib/dirsrv/slapd-instance_name/ldif/

(BZ#2081352)

レプリケーションマネージャーアカウントのパスワードを変更した後に Directory Server のレプリケーションに失敗する

Directory Server では、パスワード変更後に、レプリカ合意のパスワードキャッシュが適切に更新されません。そのため、レプリケーションマネージャーアカウントのパスワードを変更すると、レプリケーションが破損します。この問題を回避するには、Directory Server インスタンスを再起動します。その結果、キャッシュは起動時に再ビルドされ、レプリケーション接続は古いパスワードではなく新しいパスワードにバインドします。

(BZ#1956987)

389-ds-base パッケージの既知の問題

389-ds-base パッケージに含まれている Red Hat Directory Server の既知の問題は、Red Hat Enterprise Linux 9.1 リリースノートに記載されています。

389-ds-base パッケージの非推奨機能

389-ds-base パッケージから削除された Red Hat Directory Server の非推奨機能については、Red Hat Enterprise Linux 9.1 リリースノートに記載されています。

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