4.3. 既知の問題
Directory Server 12.4 の既知の問題と、該当する場合は回避策を説明します。
Directory Server Web コンソールは、Web コンソール外で変更された設定を自動的に更新しません。
Red Hat Enterprise Linux 8 Web コンソールの Directory Server モジュールの設計により、コンソールのウィンドウの外部で設定を変更しても、Web コンソールには自動的に最新の設定が表示されません。たとえば、Web コンソールが開いている間にコマンドラインを使用して設定を変更すると、Web コンソールで新しい設定が自動的に更新されません。これは、別のコンピューターの Web コンソールを使用して設定を変更する場合でも当てはまります。
この問題を回避するには、コンソールのウィンドウ外部で設定が変更された場合は、ブラウザーで Web コンソールを手動で更新します。
(BZ#1654281) (BZ#1751047)
Directory Server は、/var/lib/dirsrv/slapd-instance_name/ldif/
からのみ LDIF ファイルをインポート可能
RHEL 8.3 以降、Red Hat Directory Server (RHDS) は独自のプライベートディレクトリーを使用し、LDAP サービスに対して PrivateTmp systemd ディレクティブがデフォルトで有効になっています。その結果、RHDS は、/var/lib/dirsrv/slapd-instance_name/ldif/
ディレクトリーからのみ LDIF ファイルをインポートできます。LDIF ファイルが /var/tmp
、/tmp
、/root
などの別のディレクトリーに保存されている場合、インポートは次のようなエラーで失敗します。
Could not open LDIF file "/tmp/example.ldif", errno 2 (No such file or directory)
この問題を回避するには、以下の手順を実行します。
LDIF ファイルを
/var/lib/dirsrv/slapd-instance_name/ldif/
ディレクトリーに移動します。# mv /tmp/example.ldif /var/lib/dirsrv/slapd-instance_name__/ldif/
dirsrv
ユーザーがファイルを読み取れるようにする権限を設定します。# chown dirsrv /var/lib/dirsrv/slapd-instance_name/ldif/example.ldif
SELinux コンテキストを復元します。
# restorecon -Rv /var/lib/dirsrv/slapd-instance_name/ldif/
詳細は、ソリューション記事 LDAP サービスがホストの /tmp および /var/tmp ディレクトリーにあるファイルにアクセスできない を参照してください。
(BZ#2075525)
389-ds-base
パッケージの既知の問題
389-ds-base package
に影響する Red Hat Directory Server 12.4 の既知の問題は、Red Hat Enterprise Linux 9.4 リリースノートに記載されています。