第15章 匿名バインドの無効化


ユーザーが認証情報を指定せずに Directory Server への接続を試みた場合、この操作は anonymous bind (匿名バインド) と呼ばれます。匿名バインドは、ユーザーに最初の認証を要求しないため、ディレクトリー内の電話番号の検索など、検索と読み取り操作が簡素化されます。ただし、アカウントのないユーザーがデータにアクセスできるため、匿名バインドはセキュリティーリスクとなる可能性もあります。

警告

デフォルトでは、匿名バインドは Directory Server で検索および読み取り操作に対して有効になります。これにより、ユーザーエントリーだけでなく、ルート Directory Server エントリー (DSE) などの設定エントリーへの不正アクセスが可能になります。

15.1. コマンドラインでの匿名バインドの無効化

セキュリティーを強化するには、匿名バインドを無効にします。

手順

  • nsslapd-allow-anonymous-access 設定パラメーターを off に設定します。

    # dsconf -D "cn=Directory Manager" ldap://server.example.com config replace nsslapd-allow-anonymous-access=off

検証

  • ユーザーアカウントを指定せずに検索を実行します。

    # ldapsearch -H ldap://server.example.com -b "dc=example,dc=com" -x
    ldap_bind: Inappropriate authentication (48)
    	additional info: Anonymous access is not allowed
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