第11章 UEFI HTTP または PXE インストールソースへのキックスタートファイルの追加


キックスタートファイルの準備ができたら、それをインストール先システムへのインストールに使用できるようになります。

11.1. NFS サーバー上でのインストールファイルの共有

NFS サーバーにキックスタートファイルを保存すると、複数のシステムへの自動インストールが可能になります。これにより、物理メディアが不要になり、ネットワークファイル共有を介したインストール設定の一元管理により、システムの効率的なデプロイが実現します。

前提条件

  • ローカルネットワーク上の Red Hat Enterprise Linux 10 を使用するサーバーへの管理者レベルのアクセス権がある。
  • インストールするシステムがサーバーに接続できる。
重要

必ず inst.ksinst.repo で異なるパスを使用してください。NFS を使用してキックスタートをホストする場合、同じ NFS 共有を使用してインストールソースをホストすることはできません。

手順

  1. root で以下のコマンドを実行して、nfs-utils パッケージをインストールします。

    # dnf install nfs-utils
  2. キックスタートファイルを、NFS サーバーのディレクトリーにコピーします。
  3. テキストエディターを使用して /etc/exports ファイルを開き、以下の構文の行を追加します。

    /exported_directory/ clients

    /exported_directory/ を、キックスタートファイルを保存しているディレクトリーのフルパスに置き換えます。clients の代わりに、この NFS サーバーからインストールするコンピューターのホスト名または IP アドレス、すべてのコンピューターが ISO イメージにアクセスするためのサブネットワーク、またはネットワークアクセスのあるコンピューターが NFS サーバーにアクセスして ISO イメージを使用できるようにする場合はアスタリスク記号 (*) を使用します。このフィールドの形式に関する詳細は、exports(5) の man ページを参照してください。以下は、すべてのクライアントが /nfs/rhel10-kickstart/ ディレクトリーを読み取り専用として使用できる基本設定です。

    /nfs/rhel10-kickstart/ *
  4. firewalld で NFS サービスを有効にします。

    # firewall-cmd --permanent --add-service nfs
    # firewall-cmd --permanent --add-service=mountd
    # firewall-cmd --permanent --add-service=rpc-bind
    # firewall-cmd --reload
  5. /etc/exports ファイルを保存して、テキストエディターを終了します。
  6. nfs サービスを起動します。

    # systemctl enable --now nfs-server.service

    /etc/exports ファイルに変更を加える前にサービスを稼働していた場合は、以下のコマンドを実行して、稼働中の NFS サーバーで設定をリロードします。

    # systemctl reload nfs-server.service

    キックスタートファイルは NFS 経由でアクセス可能になり、インストールに使用できるようになりました。

    注記

    キックスタートソースを指定する場合は、プロトコルに nfs: を使用して、サーバーのホスト名または IP アドレス、コロン記号 (:)、およびそのファイルを保存しているディレクトリーを指定します。たとえば、サーバーのホスト名が myserver.example.com で、ファイルを /nfs/rhel10-kickstart/my-ks.cfg に保存した場合、指定するインストールソースのブートオプションは inst.ks=nfs:myserver.example.com:/nfs/rhel10-kickstart/my-ks.cfg となります。

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