第1章 RHEL for Edge イメージの概要


RHEL for Edge イメージは、Edge サーバーで RHEL をリモートにインストールするシステムパッケージを含む rpm-ostree イメージです。

システムパッケージには以下が含まれます。

  • Base OS パッケージ
  • コンテナーエンジンとしての Podman
  • 追加の RPM Package Manager (RPM) コンテンツ

RHEL イメージとは異なり、RHEL for Edge はイミュータブルなオペレーティングシステムです。つまり、次の特性を持つ read-only root ディレクトリーが含まれています。

  • パッケージがルートディレクトリーから分離されます。
  • 各バージョンのオペレーティングシステムが個別にデプロイされます。したがって、必要に応じてシステムを以前のデプロイメントにロールバックできます。
  • ネットワーク経由で効率的な更新を実現します。
  • 複数のオペレーティングシステムブランチとリポジトリーをサポートします。
  • ハイブリッド rpm-ostree パッケージシステムが含まれています。

Bare Metal、Appliance、および Edge サーバーに RHEL for Edge イメージをデプロイすることができます。

RHEL for Edge イメージを使用すると、次の利点が得られます。

アトミックなアップグレード
各更新の状態を把握できます。システムを再起動するまで変更が反映されません。
カスタムヘルスチェックとインテリジェントなロールバック
カスタムヘルスチェックを作成できます。ヘルスチェックが失敗した場合、オペレーティングシステムが以前の安定した状態にロールバックされます。
コンテナー中心のワークフロー
イメージの更新がバックグラウンドで段階的に行われるため、ワークロードによるシステムの停止が最小限に抑えられます。
最適化された Over-the-Air 更新
効率的な over-the-air (OTA) 差分更新により、接続が断続的であっても、システムを最新の状態に維持できます。

1.1. RHEL RPM イメージと RHEL for Edge イメージの違い

従来のパッケージベースの RPM 形式で RHEL システムイメージや、RHEL for Edge (rpm-ostree) イメージを作成できます。

従来のパッケージベースの RPM を使用して、従来のデータセンターに RHEL をデプロイすることができます。ただし、RHEL for Edge イメージを使用すると、従来のデータセンター以外のサーバーに RHEL をデプロイすることができます。このサーバーには、データが生成されるソース、つまりエッジサーバーに最も近い場所で大量のデータの処理を行うシステムが含まれます。

RHEL for Edge (rpm-ostree) イメージはパッケージマネージャーではありません。個々のファイルではなく、完全な起動可能なファイルシステムツリーのみをサポートします。これらのイメージには、これらのファイルがどのように生成されたか、それらの起源に関連するものなど、個々のファイルに関する情報は含まれていません。

rpm-ostree イメージには、追加のアプリケーションを /var ディレクトリーにインストールするための別のメカニズムであるパッケージマネージャーが必要です。これにより、rpm-ostree イメージは、/var ディレクトリーおよび /etc ディレクトリーの状態を維持しながら、オペレーティングシステムを変更しないようにします。アトミック更新により、更新のロールバックとバックグラウンドステージングが可能になります。

RHEL for Edge イメージがパッケージベースの RHEL RPM イメージとどのように異なるかを確認するには、以下の表を参照してください。

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表1.1 RHEL RPM イメージと RHEL for Edge イメージの違い

主な属性

RHEL RPM イメージ

RHEL for Edge イメージ

OS アセンブリー

パッケージをローカルでアセンブルして、イメージを形成できます。

パッケージは、システムにインストールできる OSTree に組み立てられます。

OS の更新

dnf update を使用して、有効なリポジトリーから利用可能な更新を適用することができます。

/etc/ostree/remotes.d/ の OSTree リモートで新しいコミットが利用可能な場合は、rpm-ostree upgrade を使用して更新をステージングできます。更新はシステムの再起動時に有効になります。

リポジトリー

パッケージには DNF リポジトリーが含まれています。

パッケージには OSTree リモートリポジトリーが含まれています。

ユーザーアクセスパーミッション

読み書き

読み取り専用 (/usr)

データの永続性

イメージを tmpfs 以外のマウントポイントにマウントできます。

/etc/var が読み書き可能で、永続的なデータを含んでいます。

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