第6章 作業ファイルへの設定変更の保存
設定変更をファイルに保存することで、アクティブな CIB に影響を与えることなく更新を準備できます。その後、実行中のクラスターをすぐに更新することなく、複数の変更を定義できます。
クラスター設定ファイルは直接編集すべきではありませんが、pcs cluster cib コマンドを使用すると raw クラスター設定を表示できます。
以下は、CIB のファイルに変更をプッシュする際に推奨される手順です。この手順は、保存した CIB ファイルのコピーを作成し、そのコピーを変更します。アクティブな CIB にそれらの変更をプッシュする場合、この手順では、pcs cluster cib-push コマンドの diff-against オプションが指定され、元のファイルと、更新されたファイルの差異だけが CIB にプッシュされるようにします。これにより、ユーザーが互いを上書きしないように、並列に変更を加えることができます。ここでは、設定ファイル全体を解析する必要はないため、Pacemaker への負荷が減ります。
手順
ファイルへのアクティブな CIB を保存します。この例では、
original.xmlという名前のファイルに CIB が保存されます。# pcs cluster cib original.xml設定の更新に使用する作業ファイルに、保存したファイルをコピーします。
# cp original.xml updated.xml必要に応じて設定を更新します。以下のコマンドは、
updated.xmlファイルにリソースを作成しますが、現在実行しているクラスター設定にはそのリソースを追加しません。# pcs -f updated.xml resource create VirtualIP ocf:heartbeat:IPaddr2 ip=192.168.0.120 op monitor interval=30s更新したファイルを、アクティブな CIB にプッシュします。元のファイルに加えた変更のみをプッシュするように指定します。
# pcs cluster cib-push updated.xml diff-against=original.xmlもしくは、次のコマンドを使用して、CIB ファイルの現在のコンテンツ全体をプッシュできます。
# pcs cluster cib-push filenameCIB ファイル全体をプッシュすると、Pacemaker はバージョンを確認して、クラスターにあるものよりも古い場合は CIB ファイルをプッシュしません。CIB ファイル全体を、現在クラスター内にあるバージョンよりも古いバージョンに更新する必要がある場合は、
pcs cluster cib-pushコマンドの--configオプションを使用できます。# pcs cluster cib-push --config filename