第10章 クラスターリソースの設定
クラスターリソース は、クラスターサービスによって管理されるプログラム、アプリケーション、またはデータのインスタンスです。これらのリソースは、クラスター環境でリソースを管理する標準的なインターフェイスを提供するエージェントによって抽象化されます。
リソースを健全な状態に保つために、リソースの定義に監視操作を追加できます。リソースの監視操作を指定しない場合は、デフォルトで監視操作が追加されます。リソースの制約を設定して、クラスター内のそのリソースの動作を指定できます。次のカテゴリーの制約を設定できます。
-
場所 (
location) の制約 - 場所の制約は、どのノードでリソースを実行できるかを決定します。場所の制約を設定する方法は、リソースを実行するノードの決定 を参照してください。 -
順序 (
order) の制約 - 順序の制約は、どの順序でリソースを実行するかを決定します。順序の制約を設定する方法は、クラスターリソースの実行順序の決定 を参照してください。 -
コロケーション (
colocation) 制約 - コロケーション制約は、他のリソースとの相対的な位置関係に基づいて、リソースをどこに配置するかを決定します。コロケーションの制約の詳細は、クラスターリソースのコロケーション を参照してください。
複数リソースをまとめて配置して、順番に起動するまたは逆順で停止する一連の制約を簡単に設定する方法として、Pacemaker ではリソースグループという概念に対応しています。リソースグループの作成後に、個別のリソースの制約を設定するようにグループ自体に制約を設定できます。リソースグループの設定については、リソースグループの設定 を参照してください。
クラスターリソースを作成するコマンドの形式は、以下のとおりです。
pcs resource create resource_id [standard:[provider:]]type [resource_options] [op operation_action operation_options [operation_action operation options]...] [meta meta_options...] [clone [clone_id] [clone_options] | promotable [clone_id] [clone_options] [--wait[=n]]
主なクラスターリソースの作成オプションには、以下が含まれます。
-
--beforeおよび--afterオプションは、リソースグループに含まれるリソースを基準にして、追加するリソースの位置を指定します。 -
--disabledオプションは、リソースが自動的に起動しないことを示しています。
クラスター内に作成できるリソースの数に制限はありません。
10.1. リソース作成の例 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下のコマンドは、仕様 ocf、プロバイダー heartbeat、およびタイプ IPaddr2 で、リソース VirtualIP を作成します。このリソースのフローティングアドレスは 192.168.0.120 であり、システムは、30 秒間隔で、リソースが実行しているかどうかを確認します。リソース標準およびプロバイダーの詳細は、リソースエージェント識別子 を参照してください。
# pcs resource create VirtualIP ocf:heartbeat:IPaddr2 ip=192.168.0.120 cidr_netmask=24 op monitor interval=30s
または、以下のように、standard フィールドおよび provider フィールドを省略できます。規格とプロバイダーはそれぞれ ocf と heartbeat にデフォルト設定されます。
# pcs resource create VirtualIP IPaddr2 ip=192.168.0.120 cidr_netmask=24 op monitor interval=30s