4.3. リソースおよびリソースグループの作成


クラスターのリソースは、次の手順で作成できます。すべてのリソースが必ず同じノードで実行するように、このリソースを、リソースグループ apachegroup に追加します。

  1. Pacemaker クラスターで XFS ファイルシステムを使用して LVM ボリュームを設定する で作成した LVM ボリュームグループを使用する、my_lvm という名前の LVM-activate リソース。
  2. Pacemaker クラスターで XFS ファイルシステムを使用して LVM ボリュームを設定する で作成したファイルシステムデバイス /dev/my_vg/my_lv を使用する、my_fs という名前の Filesystem リソース。
  3. apachegroup リソースグループのフローティング IP アドレスである IPaddr2 リソース。物理ノードに関連付けられている IP アドレスは使用できません。IPaddr2 リソースの NIC デバイスが指定されていない場合は、そのノードに静的に割り当てられている IP アドレスの 1 つと同じネットワークにフローティング IP が存在している必要があります。そうでない場合、フローティング IP アドレスを割り当てる NIC デバイスを正しく検出できません。
  4. index.html ファイルと、Apache HTTP サーバーの設定 で定義した Apache 設定を使用する Website という名前の apache リソース。

以下の手順で、apachegroup リソースグループと、このグループに追加するリソースを作成します。リソースは、グループに追加された順序で起動し、その逆の順序で停止します。この手順は、クラスター内のいずれかのノードで実行してください。

手順

  1. 次のコマンドは、my_lvm という LVM-activate リソースを作成します。リソースグループ apachegroup は存在しないため、このコマンドによりリソースグループが作成されます。

    注記

    アクティブ/パッシブ HA 構成で、同じ LVM ボリュームグループを使用する LVM-activate リソースを複数設定しないでください。データ破損の原因となる可能性があります。さらに、アクティブ/パッシブ HA 構成では、LVM-activate リソースをクローンリソースとして設定しないでください。

    [root@z1 ~]# pcs resource create my_lvm ocf:heartbeat:LVM-activate vgname=my_vg vg_access_mode=system_id --group apachegroup

    リソースを作成すると、そのリソースは自動的に起動します。以下のコマンドを使用すると、リソースが作成され、起動していることを確認できます。

    # pcs resource status
     Resource Group: apachegroup
         my_lvm	(ocf::heartbeat:LVM-activate):	Started

    pcs resource disablepcs resource enable のコマンドを使用して、個々のリソースを手動で停止および開始できます。

  2. 以下のコマンドでは、設定に必要な残りのリソースを作成し、作成したリソースを既存の apachegroup リソースグループに追加します。

    [root@z1 ~]# pcs resource create my_fs Filesystem device="/dev/my_vg/my_lv" directory="/var/www" fstype="xfs" --group apachegroup
    
    [root@z1 ~]# pcs resource create VirtualIP IPaddr2 ip=198.51.100.3 cidr_netmask=24 --group apachegroup
    
    [root@z1 ~]# pcs resource create Website apache configfile="/etc/httpd/conf/httpd.conf" statusurl="http://127.0.0.1/server-status" --group apachegroup
  3. リソースと、そのリソースを含むリソースグループの作成が完了したら、クラスターのステータスを確認します。4 つのリソースがすべて同じノードで実行していることに注意してください。

    [root@z1 ~]# pcs status
    Cluster name: my_cluster
    Last updated: Wed Jul 31 16:38:51 2013
    Last change: Wed Jul 31 16:42:14 2013 via crm_attribute on z1.example.com
    Stack: corosync
    Current DC: z2.example.com (2) - partition with quorum
    Version: 1.1.10-5.el7-9abe687
    2 Nodes configured
    6 Resources configured
    
    Online: [ z1.example.com z2.example.com ]
    
    Full list of resources:
     myapc	(stonith:fence_apc_snmp):	Started z1.example.com
     Resource Group: apachegroup
         my_lvm	(ocf::heartbeat:LVM-activate):	Started z1.example.com
         my_fs	(ocf::heartbeat:Filesystem):	Started z1.example.com
         VirtualIP	(ocf::heartbeat:IPaddr2):	Started z1.example.com
         Website	(ocf::heartbeat:apache):	Started z1.example.com

    クラスターのフェンシングデバイスを設定していないと、リソースがデフォルトで起動しません。

  4. クラスターが稼働したら、ブラウザーで、IPaddr2 リソースとして定義した IP アドレスを指定して、"Hello" と単語が表示されるサンプル表示を確認します。

    Hello

    設定したリソースが実行されていない場合は、pcs resource debug-start resource コマンドを実行してリソースの設定をテストできます。

  5. apache リソースエージェントを使用して Apache を管理する場合は systemd が使用されません。このため、Apache で提供される logrotate スクリプトを編集して、systemctl を使用して Apache を再ロードしないようにする必要があります。

    クラスター内の各ノードで、/etc/logrotate.d/httpd ファイルから以下の行を削除します。

    /bin/systemctl reload httpd.service > /dev/null 2>/dev/null || true

    削除した行を次の 3 行に置き換え、PID ファイルパスとして /var/run/httpd-website.pid を指定します。ここの website は、Apache リソースの名前になります。この例では、Apache リソース名は Website です。

    /usr/bin/test -f /var/run/httpd-Website.pid >/dev/null 2>/dev/null &&
    /usr/bin/ps -q $(/usr/bin/cat /var/run/httpd-Website.pid) >/dev/null 2>/dev/null &&
    /usr/sbin/httpd -f /etc/httpd/conf/httpd.conf -c "PidFile /var/run/httpd-Website.pid" -k graceful > /dev/null 2>/dev/null || true
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