3.2. クラスターソフトウェアのインストール
クラスターソフトウェアをインストールし、クラスターを作成するためにシステムを設定します。
手順
クラスター内の各ノードで、システムアーキテクチャーに対応する高可用性のリポジトリーを有効にします。たとえば、x86_64 システムの高可用性リポジトリーを有効にするには、以下の
subscription-managerコマンドを入力します。# subscription-manager repos --enable=rhel-10-for-x86_64-highavailability-rpmsクラスターの各ノードに、Red Hat High Availability Add-On ソフトウェアパッケージと、High Availability チャネルから入手可能なすべてのフェンスエージェントをインストールします。
# dnf install pcs pacemaker fence-agents-allまたは、次のコマンドを実行して、Red Hat High Availability Add-On ソフトウェアパッケージと、必要なフェンスエージェントのみをインストールすることもできます。
# dnf install pcs pacemaker fence-agents-model次のコマンドは、利用できるフェンスエージェントのリストを表示します。
# rpm -q -a | grep fencefence-agents-rhevm-4.0.2-3.el7.x86_64 fence-agents-ilo-mp-4.0.2-3.el7.x86_64 fence-agents-ipmilan-4.0.2-3.el7.x86_64 ...警告Red Hat High Availability Add-On パッケージをインストールしたら、自動的に何もインストールされないように、ソフトウェア更新設定を行う必要があります。実行中のクラスターにインストールすると、予期しない動作が発生する可能性があります。詳細は、Red Hat ナレッジベースのアーティクル記事 Recommended Practices for Applying Software Updates to a RHEL High Availability or Resilient Storage Cluster を参照してください。
firewalldデーモンを実行している場合は、次のコマンドを実行して、Red Hat High Availability Add-On に必要なポートを有効にします。注記firewalldデーモンがシステムにインストールされているかどうかを確認する場合は、rpm -q firewalldコマンドを実行します。firewalld デーモンがインストールされている場合は、firewall-cmd --stateコマンドで、実行しているかどうかを確認できます。# firewall-cmd --permanent --add-service=high-availability # firewall-cmd --add-service=high-availability注記クラスターコンポーネントの理想的なファイアウォール設定は、ローカル環境によって異なります。ここでは、ノードに複数のネットワークインターフェイスがあるかどうか、オフホストのファイアウォールがあるかどうかを検討しないといけない場合があります。この例では、Pacemaker クラスターで通常必要となるポートを開きますが、ローカル条件に合わせて変更する必要があります。High Availability Add-On のポートの有効化 では、Red Hat High Availability Add-On で有効にするポートと、各ポートの使用目的が説明されています。
pcsを使用してクラスターの設定やノード間の通信を行うため、pcsの管理アカウントとなるユーザー IDhaclusterのパスワードを各ノードに設定する必要があります。haclusterユーザーのパスワードは、各ノードで同じにすることが推奨されます。# passwd haclusterChanging password for user hacluster. New password: Retype new password: passwd: all authentication tokens updated successfully.クラスターを設定する前に、各ノードで、システムの起動時に
pcsdデーモンを起動できるように、デーモンを起動して有効にしておく必要があります。このデーモンは、pcsコマンドで動作し、クラスターのノード全体で設定を管理します。クラスターの各ノードで次のコマンドを実行して、システムの起動時に
pcsdサービスが起動し、pcsdが有効になるように設定します。# systemctl start pcsd.service # systemctl enable pcsd.service