第1章 RHEL における仮想化の基本概念
この章では、仮想化の概念や、Linux における仮想化の実装に参考になるように、RHEL 10 における仮想化の概要、基本な内容、利点、コンポーネントなど、Red Hat が提供する仮想化ソリューションを説明します。
1.1. 仮想化とは
RHEL 10 は 仮想化 機能を備えています。この機能を使用すると、RHEL 10 を実行するマシンが、複数の仮想マシン (VM) (ゲスト とも呼ばれます) を ホスト できるようになります。仮想マシンは、ホストの物理ハードウェアとコンピューティングリソースを使用して、独立した仮想化オペレーティングシステム (ゲスト OS) を、ホストのオペレーティングシステムのユーザー空間プロセスとして実行します。
つまり、仮想化により、オペレーティングシステム内にオペレーティングシステムを追加できます。
仮想マシンを使用すると、ソフトウェアの設定や機能を安全にテストしたり、レガシーソフトウェアを実行したり、ハードウェアのワークロードの効率を最適化したりできます。利点の詳細は、仮想化の利点 を参照してください。
仮想化の詳細は、仮想化のトピックページ を参照してください。
次のステップ
- RHEL 10 で仮想化の使用を開始するには、仮想マシンをホストするための RHEL の準備 を参照してください。
- Red Hat は、RHEL 10 の仮想化に加えて、それぞれ対象ユーザーと機能が異なる特化型の仮想化ソリューションを多数提供しています。詳細は、Red Hat の仮想化ソリューション を参照してください。