18.7. セキュアブートを使用する Linux 仮想マシンの作成


仮想化ホストのセキュリティーの向上を実現するために、セキュアブート 機能を使用する Linux 仮想マシンを作成できます。セキュアブートにより、仮想マシンが暗号署名されたオペレーティングシステム (OS) を実行していることが保証されます。

セキュアブートは、ゲスト OS に対する特定の種類の攻撃を防ぐのに役立ちます。また、仮想化によってすでに提供されている隔離機能に加えて、ホスト OS に対する追加の保護層としても機能します。ゲスト OS がセキュアブートをサポートしている場合は、セキュアブートを有効にして仮想マシンのセキュリティーを向上させてください。

注記

AMD64 または Intel64 CPU アーキテクチャーを使用するホスト上で UEFI ファームウェアを使用して仮想マシンを作成すると、その仮想マシンはデフォルトでセキュアブートを使用します。

前提条件

  • ホストシステムが、AMD64、Intel64、または 64 ビット ARM アーキテクチャーを使用している。

    重要

    64 ビット ARM システムについては、Red Hat はセキュアブート仮想マシンを テクノロジープレビュー としてのみ提供しています。実稼働環境では使用しないことを強く推奨します。

  • EDK2 パッケージがホストにインストールされている。

    • ホストが AMD64 または Intel64 アーキテクチャーを使用している場合は、edk2-ovmf パッケージをインストールする必要があります。

      # dnf install edk2-ovmf
    • ホストが 64 ビット ARM を使用している場合は、代わりに edk2-aarch64 が必要です。

      # dnf install edk2-aarch64
  • 仮想マシンが正しいマシンタイプを使用している。

    • AMD64 および Intel64 ホストでは、仮想マシンが Q35 マシンタイプを使用している必要があります。
    • 64 ビット ARM ホストでは、仮想マシンが virt マシンタイプを使用している必要があります。
  • ゲストオペレーティングシステムのインストールソースが、ローカルまたはネットワーク上で利用可能である。これには、以下のいずれかの形式を使用できます。

    • インストールメディアの ISO イメージ
    • 既存の仮想マシンのディスクイメージ

      警告

      RHEL 10 では、ホストの CD-ROM または DVD-ROM デバイスからインストールすることはできません。RHEL 10 で使用可能な仮想マシンインストール方法を使用するときに、インストールソースとして CD-ROM または DVD-ROM を選択すると、インストールが失敗します。詳細は、RHEL 7 or higher can’t install guest OS from CD/DVD-ROM (Red Hat ナレッジベース) を参照してください。

  • オプション: インストールをより速く、簡単に設定するために、キックスタートファイルを利用できます。

手順

  1. virt-install コマンドを使用して、コマンドラインを使用した仮想マシンの作成 で説明されているとおりに仮想マシンを作成します。--boot オプションには、uefi,firmware.feature0.name=enrolled-keys,firmware.feature0.enabled=yes 値を使用します。

    以下に例を示します。

    # virt-install \
      --name rhel10sb --memory 4096 --vcpus 4 \
      --os-variant rhel10.0 \
      --boot uefi,firmware.feature0.name=enrolled-keys,firmware.feature0.enabled=yes \
      --disk boot_order=2,size=10 \
      --disk boot_order=1,device=cdrom,bus=scsi,path=/images/RHEL-10.0-installation.iso

    または、--boot 行を次のように調整して、新しい仮想マシンのセキュアブート設定を変更することもできます。

    • --boot uefi - AMD64 または Intel 64 仮想マシンで UEFI とセキュアブートを有効にします。64 ビット ARM 仮想マシンでは、現時点では、これにより UEFI は有効になりますが、セキュアブートは無効のままになります。
    • --boot uefi,firmware.feature0.name=enrolled-keys,firmware.feature0.enabled=no - 仮想マシンの UEFI を有効にしますが、セキュアブートを無効にします。
  2. 画面の指示に従って、OS のインストール手順を進めます。

検証

  1. ゲスト OS がインストールされたら、グラフィカルゲストコンソール でコマンドラインを開くか、SSH を使用してゲスト OS に接続して、仮想マシンのコマンドラインにアクセスします。
  2. 仮想マシンでセキュアブートが有効になっていることを確認するには、mokutil --sb-state コマンドを使用します。

    # mokutil --sb-state

    正常な出力:

    SecureBoot enabled
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