18.11. TDX を有効にする


Trust Domain Extensions (TDX) は、仮想マシンに対して強力なメモリー暗号化と整合性保護を提供するハードウェアベースのセキュリティー機能です。この機能は、仮想マシンをハイパーバイザーやその他のホストシステムソフトウェアから分離します。TDX は Intel CPU でのみ利用可能です。

重要

現時点では、RHEL ホスト上での TDX の有効化はテクノロジープレビュー機能です。ただし、RHEL ゲスト上での TDX の有効化は完全にサポートされています。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

18.11.1. RHEL ホストで TDX を有効にする

RHEL ホスト上で Trust Domain Extensions (TDX) を有効にするには、システムが前提条件を満たしていることを確認してから、libvirt-daemon-kvm および tdx-qgs パッケージをインストールする必要があります。

TDX は、仮想マシンに対して強力なメモリー暗号化と整合性保護を提供するハードウェアベースのセキュリティー機能です。この機能は、仮想マシンをハイパーバイザーやその他のホストシステムソフトウェアから分離します。TDX は Intel CPU でのみ利用可能です。

重要

RHEL ホスト上での TDX の使用はテクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat では、実稼働環境での使用を推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

前提条件

  • TDX をサポートする Inte CPU(第 5 世代 Intel Xeon Scalable プロセッサー以降など)
  • ホストは以下のハードウェアとソフトウェアを使用している。

    • RHEL 10.1 以降
    • TDX ファームウェアバージョン 1.5 以降
  • UEFI CPU メニューでは、以下の設定が有効になっています。

    • Software Guard Extensions (SGX)
    • SGX Auto MP Registration Agent
    • Total Memory Encryption (TME)
    • Total Memory Encryption Multi-Tenant (TME-MT)
    • Trust Domain Extension (TDX)
    • TDX Secure Arbitration Mode Loader (SEAM Loader)

手順

  1. RHEL ホストに必要なパッケージをインストールします。

    # dnf install libvirt-daemon-kvm tdx-qgs
  2. ホスト上でハイバネーションを無効にし、IOMMU を有効にします。

    # grubby --update-kernel=ALL --args="nohibernate intel_iommu=on"

    TDX が正常に機能するためには、ハイバネーションを無効にする必要があります。

  3. ブートローダーの設定を更新し、システムを再起動します。

    # grub2-mkconfig -o /boot/grub2/grub.cfg
    # reboot

    TDX の設定を有効にするには、システムを再起動する必要があります。

検証

  • ホスト上で TDX が有効になっていることを確認します。

    # virt-host-validate qemu
    
      QEMU: Checking for hardware virtualization:   PASS
      QEMU: Checking if device '/dev/kvm' exists:   PASS
      QEMU: Checking if device '/dev/kvm' is accessible:   PASS
      QEMU: Checking if device '/dev/vhost-net' exists:   PASS
      QEMU: Checking if device '/dev/net/tun' exists:   PASS
      QEMU: Checking for cgroup 'cpu' controller support:   PASS
      QEMU: Checking for cgroup 'cpuacct' controller support:   PASS
      QEMU: Checking for cgroup 'cpuset' controller support:   PASS
      QEMU: Checking for cgroup 'memory' controller support:   PASS
      QEMU: Checking for cgroup 'devices' controller support:   PASS
      QEMU: Checking for cgroup 'blkio' controller support:   PASS
      QEMU: Checking for device assignment IOMMU support:   PASS
      QEMU: Checking if IOMMU is enabled by kernel:   PASS
      QEMU: Checking for secure guest support:   PASS

    ホストで TDX が有効になっている場合、Checking for secure guest support 行には PASS と報告されます。

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