1.6. 論理ダンプを使用した MariaDB データのバックアップと復元


MariaDB データの論理バックアップは、データの復元に必要な SQL ステートメントで構成されます。物理バックアップに対する論理バックアップの利点は、異なるハードウェア構成や MariaDB バージョンでもデータを復元できることです。

1.6.1. mariadb-dump を使用した論理バックアップの実行

mariadb-dump ユーティリティーを使用すると、MariaDB サーバーの実行中にデータベースをバックアップし、エクスポートしたデータを SQL ファイルに保存できます。データが失われた場合に回復できるように、バックアップをセキュアな場所に保存してください。

mariadb-dump がよく使用される場面としては、以下のものがあります。

  • 単一のデータベースのバックアップ
  • 複数のデータベースのバックアップ
  • すべてのデータベースのバックアップ

mariadb-dump ユーティリティーは、出力を 1 つのファイルに保存します。複数のデータベースをバックアップする際に、データベースごとに 1 つのファイルが必要な場合は、各データベースを個別にバックアップしてください。

注記

mariadb-dump ユーティリティーがバックアップできるのは、データベースだけです。これには、mysql データベースに格納されているサーバー設定も含まれます。ただし、このユーティリティーは /etc/my.cnf などの設定ファイルはバックアップしません。

前提条件

  • mariadb サービスが実行中である。
  • root アカウントなど、データベースをバックアップする権限を持つ認証情報を持っている。

手順

  • MariaDB データベースの整合性があり包括的な論理バックアップを作成します。

    # mariadb-dump -u <username> -p --routines --events --triggers --single-transaction --result-file=backup.sql --databases <database_1> <database_2>

    各項目の説明:

    -u <username>
    ユーティリティーがデータベースサーバーに接続するために使用するユーザー名を設定します。
    -p
    パスワードの入力を求めます。
    --routines
    バックアップにストアドプロシージャーと関数を含めます。
    --events
    スケジュールされたイベントをバックアップに含めます。
    --triggers
    バックアップにトリガーを含めます。
    --single-transaction

    InnoDB などのトランザクションストレージエンジンを使用するデータベースに対して、整合性の取れたスナップショットの作成を開始します。単一のトランザクションを使用すると、すべての読み取り操作が、ダンプ開始時点のデータベースの状態を反映したものになります。

    MyISAM などの非トランザクションストレージエンジンをまだ使用している場合は、整合性のあるバックアップを確保するために、--single-transaction ではなく --lock-tables オプションを使用してください。

    --result-file=<output_file>
    mariadb-dump が出力を保存するファイルを定義します。
    --databases <list_of_databases>

    バックアップするデータベースを定義します。または、すべてのデータベースを一度にバックアップするには、--all-databases オプションを使用します。

    重要

    データベースのバックアップには、そのデータベースのデータのみが含まれます。MariaDB ユーザーアカウントやその他のサーバー設定は含まれません。MariaDB は、この重要なセキュリティー情報やシステム情報を、別の mysql システムデータベースに保存しています。したがって、これらの設定を保持する必要がある場合は、mysql もバックアップする必要があります。

検証

  • サンドボックス環境でバックアップを復元し、データが正しいことを確認します。
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