第4章 AWS での Red Hat High Availability クラスターの設定


高可用性 (HA) クラスターは、いずれかのノードに障害が発生した場合にワークロードが自動的に再分散されるように、RHEL ノードをグループ化します。HA クラスターは、Amazon Web Services (AWS) などのパブリッククラウドプラットフォームにデプロイできます。AWS で HA クラスターをセットアップするプロセスは、従来の非クラウド環境でクラスターを設定するプロセスと似ています。

EC2 インスタンスをクラスターノードとして使用する AWS 上で Red Hat HA クラスターを設定するには、次のセクションを参照してください。クラスターの RHEL イメージを取得するには、いくつかのオプションがあります。詳細は、パブリッククラウドで利用可能な RHEL イメージタイプ を参照してください。

始める前に、次の手順を必ず完了してください。

4.1. パブリッククラウドプラットフォームで高可用性クラスターを使用する利点

高可用性 (HA) クラスターは、特定のワークロードを実行するために、コンピューター群 (ノード と呼ばれる) を結び付けたものです。HA クラスターは、ハードウェアまたはソフトウェアの障害に対処するための冗長性を提供します。HA クラスター内のいずれかのノードに障害が発生すると、Pacemaker クラスターリソースマネージャーはワークロードを他のノードに迅速に分散します。これにより、顕著なダウンタイムを発生させることなく、クラスター上のサービスを継続的に提供します。

HA クラスターはパブリッククラウドプラットフォームで実行することもできます。この場合、クラウド内の仮想マシン (VM) インスタンスを個々のクラスターノードとして使用します。パブリッククラウドプラットフォームで HA クラスターを使用すると、次の利点があります。

  • 可用性の向上: VM に障害が発生した場合、ワークロードがすぐに他のノードに再分散されるため、実行中のサービスが中断されません。
  • スケーラビリティー: 需要が高いときに追加のノードを起動し、需要が低いときにノードを停止することができます。
  • 費用対効果: 従量課金制の料金設定では、実行中のノードに対して料金を支払うだけで済みます。
  • 管理の単純化: 一部のパブリッククラウドプラットフォームでは、HA クラスターの設定を容易にする管理インターフェイスが提供されています。

RHEL システムで HA を有効にするために、Red Hat は HA アドオンを提供しています。Red Hat HA アドオンを使用して RHEL クラスターを設定し、RHEL サーバーのグループが含まれる HA クラスターを管理できます。Red Hat HA アドオンを使用すると、統合された効率的なツール群を利用できます。クラスターリソースマネージャー、フェンシングエージェント、リソースエージェントを使用すると、自動化のためにクラスターをセットアップおよび設定できます。Red Hat HA アドオンは、自動化のために次のコンポーネントを提供します。

  • 複数のノードをサポートするために、コマンドラインユーティリティー (pcs) と GUI (pcsd) の両方を提供するクラスターリソースマネージャーである Pacemaker
  • HA クラスターを作成および管理するための CorosyncKronosnet
  • カスタムアプリケーションを設定および管理するためのリソースエージェント
  • ベアメタルサーバーや仮想マシンなどのプラットフォームでクラスターを使用するためのフェンシングエージェント

Red Hat HA アドオンは、ノード障害、負荷分散、ノードのヘルスチェックなどの重要なタスクを処理して、フォールトトレランスとシステムの信頼性を確保します。

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