5.2. セキュアブートを使用して AWS Marketplace で RHEL インスタンスを設定する


Amazon Web Services (AWS) 上の Red Hat Enterprise Linux (RHEL) インスタンスでセキュアな起動プロセスを確保するには、RHEL インスタンスでセキュアブートを設定します。このインスタンスは、AWS Marketplace から入手した事前設定済みの Amazon Machine Image (AMI) から起動されます。

前提条件

  • RHEL AMI のブート設定で uefi-preferred オプションが有効になっている。

    $ aws ec2 describe-images --image-id ami-0a951f007be151ff9 --region us-east-2 | grep -E '"ImageId"|"Name"|"BootMode"'
    "Name": "RHEL-10.1.0_HVM-20260217-x86_64-0-Hourly2-GP3",
    "BootMode": "uefi-preferred",
    "ImageId": "ami-0a951f007be151ff9",
  • RHEL インスタンスに次のパッケージがインストールされている。

    • awscli2
    • python3
    • openssl
    • efivar
    • keyutils
    • edk2-ovmf
    • python3-virt-firmware

      警告

      セキュリティー上の問題を回避するために、現在の RHEL インスタンスとは別に秘密鍵を生成して保管してください。セキュアブートのシークレットが、使用中のインスタンスと同じインスタンスに保存されている場合、侵入者がシークレットにアクセスして特権を昇格できます。AWS EC2 インスタンスの起動の詳細は、Get started with Amazon EC2 を参照してください。

手順

  1. RHEL Marketplace AMI インスタンスのプラットフォームステータスを確認します。

    $ sudo mokutil --sb-state
    SecureBoot disabled
    Platform is in Setup Mode

    setup モードでは、インスタンス内のセキュアブート UEFI 変数を更新できます。

  2. カスタム証明書 custom_db.cer を生成します。

    $ openssl req -quiet \
    -newkey rsa:3072 \
    -nodes -keyout custom_db.key \
    -new -x509 -sha256 \
    -days 3650 \
    -subj "/CN=Signature Database key/" \
    --outform DER -out custom_db.cer
  3. virt-fw-vars ユーティリティーを使用して UEFI 変数ファイルを生成します。

    $ virt-fw-vars --enroll-redhat \
    --add-db-cert OvmfEnrollDefaultKeys custom_db.cer \
    --set-dbx /usr/share/edk2/ovmf/DBX* \
    --output-auth

    詳細は、システム上の virt-fw-vars(1) man ページを参照してください。

  4. UEFI 変数を Extensible Firmware Interface (EFI) Signature List (ESL) 形式に変換します。

    $ for f in PK KEK db dbx; do tail -c +41 $f.auth > $f.esl; done
    注記

    GUID はそれぞれ割り当てられた値であり、EFI パラメーターを表します。

    • 8be4df61-93ca-11d2-aa0d-00e098032b8c: EFI_GLOBAL_VARIABLE_GUID
    • d719b2cb-3d3a-4596-a3bc-dad00e67656f: EFI_IMAGE_SECURITY_DATABASE_GUID

    EFI_GLOBAL_VARIABLE_GUID パラメーターは、ブート可能なデバイスとブートマネージャーの設定を保持します。一方、EFI_IMAGE_SECURITY_DATABASE_GUID パラメーターは、セキュアブート変数である dbdbx、および必要な鍵と証明書を保存するためのイメージセキュリティーデータベースを表します。

  5. データベース証明書をターゲットインスタンスに転送し、efivar ユーティリティーを使用して UEFI 環境変数を管理します。

    1. PK.esl を転送するには、次のように入力します。

      $ sudo efivar -w -n 8be4df61-93ca-11d2-aa0d-00e098032b8c-PK -f PK.esl
    2. KEK.esl を転送するには、次のように入力します。

      $ sudo efivar -w -n 8be4df61-93ca-11d2-aa0d-00e098032b8c-KEK -f KEK.esl
    3. db.esl を転送するには、次のように入力します。

      $ sudo efivar -w -n d719b2cb-3d3a-4596-a3bc-dad00e67656f-db -f db.esl
    4. x64 アーキテクチャー用の dbx.esl UEFI 失効リストファイルを転送するには、次のように入力します。

      $ sudo efivar -w -n d719b2cb-3d3a-4596-a3bc-dad00e67656f-dbx -f dbx.esl
  6. AWS コンソールからインスタンスを再起動します。

検証

  • セキュアブートが有効になっているかどうかを確認します。

    $ sudo mokutil --sb-state
    SecureBoot enabled
  • keyctl ユーティリティーを使用して、カスタム証明書のカーネルキーリングを確認します。

    $ sudo keyctl list %:.platform
    7 keys in keyring:
    741159788: ---lswrv     0     0 asymmetric: Microsoft Windows Production PCA 2011: a92902398e16c49778cd90f99e4f9ae17c55af53
    941772267: ---lswrv     0     0 asymmetric: Red Hat Secure Boot CA 8: e1c6c580aa1e21d585aad9bf20f3929e5ec1f08b
    979739129: ---lswrv     0     0 asymmetric: Red Hat Secure Boot CA 5: cc6fa5e72868ba494e939bbd680b9144769a9f8f
    303712700: ---lswrv     0     0 asymmetric: Signature Database key: 7dff9c7433d40daa6cb2cdbdb4c2b7c93f5252a4
    747313470: ---lswrv     0     0 asymmetric: Microsoft UEFI CA 2023: 81aa6b3244c935bce0d6628af39827421e32497d
    710788326: ---lswrv     0     0 asymmetric: Microsoft Corporation UEFI CA 2011: 13adbf4309bd82709c8cd54f316ed522988a1bd4
       163192: ---lswrv     0     0 asymmetric: Microsoft Corporation: Windows UEFI CA 2023: aefc5fbbbe055d8f8daa585473499417ab5a5272
    ...
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