第3章 GCP に Google Compute Engine インスタンスとして RHEL イメージをデプロイする
Google Cloud Platform (GCP) で RHEL イメージを使用するには、イメージを GCP 互換形式に変換し、イメージから仮想マシンをデプロイして Google Compute Engine (GCE) 仮想マシンとして実行します。RHEL イメージを GCE のサポート対象形式で作成、カスタマイズ、デプロイするには、次のいずれかの方法を使用します。
- Red Hat Image Builder を使用します。手順については、カスタム GCE イメージの準備と GCP へのアップロード を参照してください。
- サポート対象形式のイメージ を手動で作成および設定します。これはより複雑なプロセスですが、より詳細なカスタマイズオプションを使用できます。詳細は、次のセクションを参照してください。
GCP 向けの Red Hat 製品認定のリストは、Red Hat on Google Cloud Platform を参照してください。
前提条件
- Red Hat アカウント が作成されている。
- GCP アカウントにサインアップして設定した。
3.1. パブリッククラウドで利用可能な RHEL イメージタイプ
認定クラウドサービスプロバイダー (CCSP) に RHEL 仮想マシン VM をデプロイする場合、いくつかのオプションを使用できます。次の表に、使用可能なイメージタイプ、サブスクリプション、留意事項、イメージタイプのサンプルシナリオを示します。
カスタマイズされた ISO イメージをデプロイするには、Red Hat Image Builder を使用できます。Image Builder を使用すると、選択した CCSP に固有のカスタムイメージを作成、アップロード、デプロイできます。
イメージタイプ | サブスクリプション | 留意事項 | サンプルシナリオ |
---|---|---|---|
Red Hat Golden Image をデプロイする | 既存の Red Hat サブスクリプションを使用する | サブスクリプションには、Red Hat 製品コストと Cloud Access イメージのサポートが含まれており、その他のインスタンスコストはすべて CCSP に支払います。 | CCSP で Red Hat Golden Image を選択します。Golden Images の詳細と CCSP でのアクセス方法については、Red Hat Cloud Access リファレンスガイド を参照してください。 |
CCSP に移動するカスタムイメージをデプロイする | 既存の Red Hat サブスクリプションを使用する | サブスクリプションには、Red Hat 製品のコストとカスタム RHEL イメージのサポートが含まれており、その他のインスタンスコストはすべて CCSP に支払います。 | カスタムイメージをアップロードし、サブスクリプションを割り当てます。 |
既存の RHEL ベースのカスタムマシンイメージをデプロイする | カスタムマシンイメージには RHEL イメージが含まれる | 従量課金 モデルに基づき、CCSP に時間単位で支払います。このモデルの場合、オンデマンドイメージは CCSP マーケットプレイスで入手できます。CCSP はこれらのイメージに対するサポートを提供し、Red Hat が更新を処理します。CCSP は Red Hat Update Infrastructure (RHUI) を通じて更新を提供します。 | CCSP クラウド管理コンソールでインスタンスを起動するときに RHEL イメージを選択するか、CCSP マーケットプレイスからイメージを選択します。 |
オンデマンドインスタンスをカスタム RHEL インスタンスに変換することはできません。オンデマンドイメージからカスタム RHEL Bring Your Own Subscription (BYOS) イメージに移行する場合、以下を実行します。
- 新しいカスタム RHEL インスタンスを作成し、その後、オンデマンドインスタンスからデータを移行します。
- データ移行が完了したら、追加の課金を避けるためにオンデマンドインスタンスを終了してください。