17.5.13. ディスクパーティション設定方針について
すべてのシステムのパーティションを設定する最前の方法は存在しません。最適な設定は、インストールするシステムをどのように使用する予定かによって異なります。とはいえ、以下のヒントが、ご自身のニーズに最適なレイアウトを見つけるのに役立つ可能性があります。
- たとえば、特定のパーティションを特定のディスクに配置する必要がある場合など、特定の要件を満たすパーティションを最初に作成します。
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機密データを格納する可能性があるパーティションやボリュームには、暗号化を検討してください。暗号化を行うと、権限を持たない人が物理ストレージデバイスにアクセスできても、暗号化したパーティションにあるデータにアクセスできなくなります。ほとんどの場合、少なくともユーザーデータが含まれる
/homeパーティションは暗号化してください。 -
場合によっては、
/、/boot、/home以外のディレクトリー用に個別のマウントポイントを作成すると便利なことがあります。たとえば、/var/lib/mysqlを別のマウントポイントにしておくと、再インストール時に MySQL データベースが保持され、後でバックアップからデータベースを復元する必要がなくなります。ただし、不要なマウントポイントがあると、ストレージ管理がより困難になります。 -
一部のディレクトリーには、配置できるパーティションレイアウトに関して特別な制限がいくつか適用されます。特に、
/bootディレクトリーは常に、(LVM ボリュームではなく) 物理パーティションに存在する必要があります。 - 各カーネルには約 60 MiB (initrd に 28MiB、vmlinuz に 16 MiB、System.map に 9 MiB) が必要です。
- レスキューモードの場合: 100 MiB (initrd に 56 MiB、vmlinuz に 16MiB、System map に 9 MiB)
システムで
kdumpを有効にすると、さらに約 40 MiB の容量が必要になります (別の initrd に 33 MiB)。ほとんどの一般的なユースケースでは、
/bootのデフォルトのパーティションサイズである 2 GiB で十分です。ただし、複数のカーネルリリースまたはエラータカーネルを保持する予定の場合は、このパーティションのサイズを増やしてください。-
/varディレクトリーには、Apache Web サーバーを含む多数のアプリケーションのコンテンツが保存されます。このディレクトリーは、ダウンロードされたパッケージの更新を一時的に保存するために、DNF パッケージマネージャーによって使用されます。/varを含むパーティションまたはボリュームに少なくとも 5 GiB があることを確認してください。 -
/usrディレクトリーには、一般的な Red Hat Enterprise Linux システムの大部分のソフトウェアが保存されます。このディレクトリーを含むパーティションまたはボリュームは、最小インストールの場合は最低 5 GiB、グラフィカル環境のインストールの場合は最低 10 GiB 必要です。 /usrまたは/varをルートボリュームの残りの部分から切り離して個別のパーティションにすると、起動プロセスが複雑になります。これらのディレクトリーには、起動に不可欠なコンポーネントが含まれているためです。これらのディレクトリーが iSCSI ドライブや FCoE 接続先に存在する場合など、場合によっては、システムが起動できない場合があります。シャットダウンまたは再起動中に、Device is busyというエラーが表示されてハングすることもあります。この制限は
/usrまたは/varにのみ適用されます。これらの下のディレクトリーには適用されません。たとえば、/var/www用の別のパーティションは問題なく機能します。重要セキュリティーポリシーによっては、管理が複雑になるにもかかわらず、
/usrと/varを分離する必要があります。-
LVM ボリュームグループ内の一部領域を未割り当てのまま残しておくことを検討してください。このように未割り当ての領域を残すことで、領域の要件が変化した際に、その他のボリュームからデータを削除したくない場合に、柔軟性が得られます。また、パーティションに
LVM Thin Provisioningデバイスタイプを選択して、未使用の領域をボリュームによって自動的に処理することもできます。 -
XFS ファイルシステムのサイズは縮小できません。このファイルシステムを使用しているパーティションまたはボリュームのサイズを縮小する必要がある場合は、データをバックアップし、ファイルシステムを破棄してから、その場所に、より小さなファイルシステムを新しく作成する必要があります。したがって、後でパーティションレイアウトを変更する予定の場合には、代わりに
ext4ファイルシステムを使用してください。 -
インストール後に、ディスクの追加、または仮想マシンのディスクの拡張によりストレージを拡張することを予定している場合は、論理ボリューム管理 (LVM) を使用してください。LVM を使用すると、新しいドライブ上に物理ボリュームを作成し、必要に応じてその物理ボリュームを任意のボリュームグループや論理ボリュームに割り当てることができます。たとえば、システムの
/home(または論理ボリューム上に存在するその他のディレクトリー) を簡単に拡張できます。 - システムのファームウェア、起動ドライブのサイズ、および起動ドライブのディスクラベルによっては、BIOS の起動パーティションまたは EFI システムパーティションの作成が必要になる場合があります。システムが BIOS ブートパーティションまたは EFI システムパーティションを必要と しない 場合、それらをグラフィカルインストールで作成することはできません。その場合、それらはメニューから非表示になります。