6.5.2. 特定のサブツリーの移行
LDAP ディレクトリーでユーザーおよびグループのエントリーに標準以外の構造を使用している場合は、カスタムのサブツリーの場所を指定できます。
デフォルトのディレクトリー構造の場合、人のエントリーは ou=People サブツリーに配置され、グループのエントリーは ou=Groups サブツリーに配置されます。こうしたサブツリーは異なるタイプのディレクトリーデータ用のコンテナーエントリーになります。migrate-ds コマンドでオプションが渡されていない場合、ユーティリティーは、指定の LDAP ディレクトリーが ou=People および ou=Groups 構造を使用していることを前提とします。
多くのデプロイメントは完全に異なるディレクトリー構造をしている場合があります。または、元のディレクトリーツリーの特定部分のみをエクスポートする場合もあります。管理者は、以下のオプションを使用して、ソース LDAP サーバーの別のユーザーまたはグループのサブツリーの RDN を指定できます。
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--user-container -
--group-container
いずれの場合も、サブツリーは相対識別名 (RDN) でなければならず、ベース DN に相対的である必要があります。たとえば、--user-container=ou=Employees を使用して、>ou=Employees,dc=example,dc=com ディレクトリーツリーを移行できます。
以下に例を示します。
[ipaserver ~]# ipa migrate-ds --user-container=ou=employees \
--group-container="ou=employee groups" ldap://ldap.example.com:389
必要に応じて、--scope オプションを ipa migrate-ds コマンドに追加して、スコープを設定します。
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onelevel: デフォルト。指定したコンテナーのエントリーのみが移行されます。 -
subtree: 指定したコンテナーおよびすべてのサブコンテナーのエントリーが移行されます。 -
base: 指定されたオブジェクト自体のみが移行されます。