第26章 SystemTap の使用


システム管理者は、SystemTap を使用して、実行中の RHEL システム上のバグやパフォーマンスの問題の根本的な原因を特定できます。アプリケーション開発者は、SystemTap を使用して、RHEL 環境内でのアプリケーションの動作を詳細に監視および分析できます。

26.1. SystemTap の目的

SystemTap は、オペレーティングシステム (特にカーネル) の動作を詳細に調査および監視するために使用できる追跡およびプロービングツールです。SystemTap は、netstatpstopiostat などのツールの出力に似た情報を提供します。ただし、SystemTap は収集した情報をフィルタリング、分析するためのオプションがより多く用意されています。SystemTap スクリプトでは、SystemTap が収集する情報を指定します。

SystemTap は、カーネルアクティビティーを追跡するためのインフラストラクチャーをユーザーに提供し、この追跡機能を次の 2 つの特性とともに提供することで、既存の Linux 監視ツール群を補完することを目的としています。

柔軟性
SystemTap フレームワークを使用すると、カーネル空間で発生するさまざまなカーネル関数、システムコール、その他のイベントを調査および監視するための簡単なスクリプトを開発できます。そのため、SystemTap はツールというよりも、独自のカーネル専用のフォレンジックおよび監視ツールを開発するために使用できるシステムであるといえます。
使いやすさ
SystemTap を使用すると、カーネルを再コンパイルしたりシステムを再起動したりすることなく、カーネルのアクティビティーを監視できます。
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