第8章 セキュリティーポリシーの適用
Leapp ユーティリティーは、インプレースアップグレードプロセス中に、SELinux ポリシーを permissive モードに切り替える必要があります。さらに、セキュリティープロファイルには、メジャーリリース間の変更が含まれる可能性があります。
システムのセキュリティーを回復するには、SELinux を enforcing モードに切り替えてください。場合によっては、特定のセキュリティープロファイルに準拠するようにシステムを修復する必要もあります。また、セキュリティー関連のコンポーネントによっては、正常にアップグレードするために、更新前の手順が必要となるものもあります。
インプレースアップグレードプロセスでは、RHEL 9 で使用したシステム全体の暗号化ポリシーが保持されます。カスタム暗号化ポリシーも、インプレースアップグレードを通じて保持されます。
8.1. SELinux モードを enforcing に変更する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
インプレースアップグレードプロセス中、Leapp ユーティリティーにより SELinux モードが permissive に設定されます。システムのアップグレードが完了したら、SELinux モードを手動で enforcing に変更する必要があります。
前提条件
- システムをアップグレードし、アップグレード後の状態の確認 で説明されている検証を実行した。
手順
ausearchユーティリティーなどを使用して、SELinux 拒否がないことを確認します。# ausearch -m AVC,USER_AVC -ts boot前述のステップは、最も一般的な環境だけを対象としたものです。考えられるすべての SELinux 拒否を確認するには、「SELinux の使用」の SELinux 拒否の特定 セクションを参照してください。このセクションでは、すべての手順が説明されています。
任意のテキストエディターで
/etc/selinux/configファイルを開きます。以下に例を示します。# vi /etc/selinux/configSELINUX=enforcingオプションを設定します。# This file controls the state of SELinux on the system. # SELINUX= can take one of these three values: # enforcing - SELinux security policy is enforced. # permissive - SELinux prints warnings instead of enforcing. # disabled - No SELinux policy is loaded. SELINUX=enforcing # SELINUXTYPE= can take one of these two values: # targeted - Targeted processes are protected, # mls - Multi Level Security protection. SELINUXTYPE=targeted変更を保存して、システムを再起動します。
# reboot
検証
システムの再起動後に、
getenforceコマンドがEnforcingを返すことを確認します。$ getenforce Enforcing