9.4. RHEL 9.6 から RHEL 10.0 へのアップグレードに関する既知の問題
RHEL 9.6 から RHEL 10.1 にアップグレードする際に、さまざまな既知の問題が発生する可能性があります。
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RHEL 9 システムで、Red Hat によって提供されているが RHEL 10 では利用できないデバイスドライバーが使用されている場合、
Leappによってアップグレードが拒否されます。ただし、RHEL 9 システムが、Leappの/etc/leapp/files/device_driver_deprecation_data.jsonファイルにデータがないサードパーティー製のデバイスドライバーを使用している場合、Leappはそのようなドライバーを検出せず、アップグレードを続行します。その結果、アップグレード後にシステムが起動しなくなる可能性があります。 システムにインストールされている、Red Hat の署名がないサードパーティーパッケージの名前が、Red Hat が提供するパッケージの名前と同じ場合、インプレースアップグレードは失敗します。この問題を回避するには、アップグレードする前に、次の選択肢から 1 つを選んで実行します。
- サードパーティーパッケージを削除する
- サードパーティーパッケージを Red Hat が提供するパッケージに置き換える
- インプレースアップグレードは、ソフトウェア Redundant Array of Independent Disks (RAID) を備えたシステムでは失敗する可能性があります。(BZ#1957192)
Leappユーティリティーは、通常、インプレースアップグレード時に、RHEL 9 と RHEL 10 の間でネットワークインターフェイスコントローラー (NIC) 名を保持します。ただし、ネットワークボンディングを使用するシステムなど、一部のシステムでは、RHEL 9 と RHEL 10 の間で NIC 名を更新する必要があります。これらのシステムで、以下の手順を実行します。-
Leapp ユーティリティーが元の RHEL 9 の NIC 名を誤って保持しないように、
LEAPP_NO_NETWORK_RENAMING=1環境変数を設定します。 - インプレースアップグレードを実行します。
ネットワークが正常に機能していることを確認します。必要に応じて、ネットワーク設定を手動で更新します。
(BZ#1919382)
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Leapp ユーティリティーが元の RHEL 9 の NIC 名を誤って保持しないように、
/etc/fstabファイルで定義されているマウントされたファイルシステムのいずれかにshared伝播フラグが設定されていない場合、アップグレードが失敗する可能性があります。この問題を回避するには、これらのファイルシステムを再マウントして shared として設定します。# mount -o remount --make-shared <mountpoint>mountpoint は、各ファイルシステムのマウントポイントに置き換えます。
詳細は、Red Hat ナレッジベースソリューション Leapp "Can not load RPM file" during the DNF transaction check を参照してください。(RHEL-23449)
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HTTP プロキシーを使用する場合は、Red Hat Subscription Manager がこのようなプロキシーを使用するように設定するか、
--proxy <hostname>オプションでsubscription-managerコマンドを実行する必要があります。そうでない場合は、subscription-managerコマンドの実行に失敗します。設定変更の代わりに--proxyオプションを使用する場合は、Leappがプロキシーを検出できないため、アップグレードプロセスが失敗します。この問題の発生を防ぐには、rhsm.confファイルを手動で編集します。詳細は、Red Hat ナレッジベースソリューション How to configure HTTP Proxy for Red Hat Subscription Management を参照してください。(BZ#1689294) -
RHEL 9 コンテンツにアクセスするためにプロキシーを必要とするシステムの場合、通常、
/etc/dnf/dnf.conf設定ファイルで DNF によるプロキシーの使用を設定する必要があります。現在の DNF 設定がターゲットシステムの DNF バージョンと互換性がない場合は、/etc/leapp/files/dnf.conf設定ファイルで有効なターゲット設定を指定します。詳細は、Red Hat ナレッジベースソリューション How does Leapp work with a proxy? を参照してください。
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非推奨の
/etc/ssl/certs/ca-certificates.crtファイルをルート証明書として使用するように設定されている場合、Kerberos クライアントがアップグレード後に動作しなくなる可能性があります。設定を修正するには、代わりに/etc/pki/ca-trust/extracted/pem/tls-ca-bundle.pemファイルを使用します。(RHEL-65265) - IBM Z マシンで、システムがマルチパス LVM SCSI LUN 上にある場合、アップグレードが失敗する可能性があります。(RHEL-76159)
非推奨の
network-legacyモジュールを含めるようにdracutが設定されている場合、アップグレード後にシステムが起動しません。この問題は、RHEL 9 へのインプレースアップグレードを実行したシステムでよく発生します。この問題を防ぐには、次の操作を実行します。-
dracut設定からnetwork-legacyモジュールを削除します。 - 既存の initramfs イメージを再構築します。
アップグレードを開始する前にシステムを再起動します。
詳細は、ナレッジベースソリューション leapp upgrade fails to boot after upgrading to RHEL 10.0 を参照してください。
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- 複数の LUKS デバイスを搭載したシステムでは、アップグレードが失敗する可能性があります。この問題の詳細および想定される回避策については、leapp upgrade fails when LUKS devices are present even though TPM2 is used to decrypt them を参照してください。(RHEL-145136)