5.3. Ansible ロールを使用した RHEL 10 へのアップグレード
upgrade Ansible ロールを使用すると、RHEL 9 の対象システムを RHEL 10 にアップグレードし、検証手順を実行してアップグレードが成功したことを確認できます。
upgrade ロールは、アップグレードの実行 および アップグレードの検証 の手動手順に代わるものです。
前提条件
- コントロールノードと管理対象ノードの準備が完了している。
- 管理対象ノードで Playbook を実行できるユーザーとしてコントロールノードにログインしている。
-
管理対象ノードへの接続に使用するアカウントに、そのノードに対する
sudo権限がある。 - RHEL 10 へのアップグレードの計画 と アップグレードの準備 の手順が完了している。
-
RHEL 10 上で動作する Ansible コントロールノードに、
ansible-collection-redhat-leappパッケージをインストールしている。 -
アップグレード前のレポートを手動で実行するか、
analysisとremediateAnsible ロールを使用することにより、アップグレード前のレポートを生成および修復し、レポートに阻害要因がないことを確認している。詳細は、アップグレード前のレポートの確認、Ansible ロールを使用したアップグレード前のレポートの実行、および Ansible ロールを使用したアップグレード前のレポートの修正 を参照してください。
手順
たとえば、
~/upgrade.ymlという名前で、以下の内容の Playbook ファイルを作成します。--- - name: RHEL upgrade hosts: managed-node-01.example.com tasks: - name: Perform OS upgrade ansible.builtin.import_role: name: redhat.leapp.upgrade vars: leapp_upgrade_type: satellite leapp_satellite_organization: <satellite_org> leapp_satellite_activation_key: <activation_key> leapp_satellite_activation_key_post_upgrade: <activation_key_post_upgrade> leapp_upgrade_opts: --target-version 10.2 leapp_selinux_mode: permissiveサンプル Playbook で指定されている設定は次のとおりです。
leapp_upgrade_type: <upgrade_type>-
オプション: 実施するアップグレードの種類。デフォルト値は
cdnです。これは、Red Hat CDN に登録されているホストに使用する必要があります。Satellite に登録されているホストの場合はsatelliteに、RHUI リポジトリーを使用しているホストの場合はrhuiに、カスタムリポジトリーの場合はcustomに設定します。 leapp_satellite_organization: <satellite_org>- オプション:Satellite の定義で使用される組織。Satellite を使用してアップグレードする場合のみ使用してください。システムが、RHEL の現行バージョンと次期バージョンの両方を含むコンテンツビューのアクティベーションキーで登録されている場合は、この変数を省略できます。
leapp_satellite_activation_key: <activation_key>- オプション: コンテンツビューのアクティベーションキー (RHEL の現行バージョンと次期バージョンの両方を含む)。Satellite を使用してアップグレードする場合のみ使用してください。システムが、RHEL の現行バージョンと次期バージョンの両方を含むコンテンツビューのアクティベーションキーで登録されている場合は、この変数を省略できます。
leapp_satellite_activation_key_post_upgrade: <activation_key_post_upgrade>- オプション: アップグレード後に登録する RHEL の次期バージョンのコンテンツビューに対するアクティベーションキー。Satellite を使用してアップグレードする場合のみ使用してください。システムが、RHEL の現行バージョンと次期バージョンの両方を含むコンテンツビューのアクティベーションキーで登録されている場合は、この変数を省略できます。
leapp_upgrade_opts: <options>オプション: アップグレードコマンドと共に実行するコマンドラインオプションのリスト。具体的には以下のとおりです。
-
--target-version <target_os_version> -
--enablerepo <repository_id>(カスタムリポジトリーを使用してアップグレードする場合) -
--no-rhsm(カスタムリポジトリーを使用してアップグレードする場合) -
--channel <channel>(EUS または AUS のサブスクリプションがある場合)
-
leapp_selinux_mode: <mode>-
オプション: デフォルトでは、RHEL 10 システム上の SELinux モードは、RHEL 9 で選択されていたモードに設定されます。RHEL 10 でモードを変更するには、
enforcing、permissive、またはdisabledと入力します。
Playbook で使用されているすべての変数に関する詳細は、コントロールノード上の
/usr/share/ansible/collections/ansible_collections/redhat/leapp/roles/upgrade/README.mdファイルを参照してください。Playbook の構文を検証します。
$ ansible-playbook --syntax-check ~/upgrade.ymlこのコマンドは構文を検証するだけであり、有効だが不適切な設定から保護するものではないことに注意してください。
Playbook を実行します。
$ ansible-playbook ~/upgrade.yml
検証
Ansible ロールの出力に、以下のメッセージが表示されることを確認します。
RUNNING HANDLER [redhat.leapp.upgrade : Ansible leapp in-place OS upgrade is done] ****************************************************************************************** ok: [managed-node-01.example.com] => { "msg": "The in-place OS upgrade is now complete. Engage partner teams to begin application validation." }
次のステップ