18.2. bootc の Ignition 統合レイヤーについて


bootc イメージは、初回ブート時に Ignition の設定を処理するために、特定の統合レイヤーに依存しています。これらのレイヤーを理解することで、カスタムベースイメージを動的プロビジョニングに適切に対応させることができます。

ignition-edge パッケージは、Ignition と OSTree を連携させる 4 つの統合レイヤーを提供します。

sshd authorized_keys.d のサポート
Ignition が、SSH 鍵を ~/.ssh/authorized_keys.d/ignition ディレクトリーに書き込みます。アップストリームの OpenSSHAuthorizedKeysFile で glob パターンをサポートしていません。そのため、sshd の設定でパスを明示的に指定する必要があります。
OSTree による /var のマウントとデータの配置

組み込みの dracut モジュールが、Ignition ファイルの段階が実行される前に、/var ディレクトリーを書き込み可能な状態で自動的にバインドマウントし、標準のサブディレクトリーにデータを配置します。

OSTree システムは読み取り専用の /usr ファイルシステムを強制するため、ユーザー側で特別な操作を行う必要はありません。ただし、Ignition によって作成するカスタムファイルや永続データは、/usr ではなく /var または /etc ディレクトリーに配置してください。

初回ブートの完了
Ignition の実行後に /boot/ignition.firstboot スタンプを削除する systemd サービス。このマーカーを削除することにより、以降のブート時に Ignition が再実行されるのを防ぎます。
ネットワークの有効化
Ignition がリモート設定を取得する必要がある場合に、initramfs 内でネットワークアクセスを有効にするサービス。
サポートされている dracut モジュール

以下の dracut モジュールは、bootc 上での Ignition をサポートしています。

  • 35ignition-edge: Ignition サポートスクリプト、ジェネレーター、および systemd ユニットをインストールする主要な統合モジュール。
  • 10coreos-sysctl: ブート時に必要なカーネルパラメーターを設定します。
  • 99journal-conf: initramfs フェーズのジャーナルロギングを設定します。
  • 99emergency-shell-setup: Ignition が失敗した場合にデバッグ機能を提供します。
サポートされている systemd サービス

この統合には、以下の systemd サービスが含まれています。

  • ignition-firstboot-complete.service: Ignition の完了後に実行され、/boot ディレクトリーから firstboot マーカーを削除します。
  • coreos-check-ssh-keys.service: ブート後にシステムコンソールに SSH 鍵の状態を表示します。
  • coreos-ignition-write-issues.service: Ignition のステータス情報を、ログイン時に表示するために、/etc/issue.d/ ディレクトリーに書き込みます。
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