第11章 bootc システムでのカーネル引数の管理
bootc
を使用すると、カーネル引数を設定できます。bootc
は、デフォルトで /boot/loader/entries
に保存されているブートローダー設定ファイルを使用します。このディレクトリーは、Linux カーネルに提供される引数を定義します。このカーネル引数のセットは、マシン固有の状態ですが、カーネル引数はコンテナー更新を使用して管理することもできます。ブートローダーメニューのエントリーは、複数のオペレーティングシステム間で共有されます。ブートローダーは、1 つのデバイスにインストールされます。
現在、ブートローダーエントリーは OSTree バックエンドによって書き込まれます。
11.1. bootc でカーネル引数を注入するためのサポートを追加する方法
bootc
ツールは、汎用のオペレーティングシステムカーネルを使用します。/usr/lib/bootc/kargs.d
に TOML 形式のカスタム設定を追加することで、カーネル引数を注入するサポートを追加できます。以下に例を示します。
/usr/lib/bootc/kargs.d/10-example.toml
# /usr/lib/bootc/kargs.d/10-example.toml
kargs = ["mitigations=auto,nosmt"]
match-architectures
キーを使用して、これらのカーネル引数をアーキテクチャー固有にすることもできます。以下に例を示します。
/usr/lib/bootc/kargs.d/00-console.toml
# /usr/lib/bootc/kargs.d/00-console.toml
kargs = ["console=ttyS0,114800n8"]
match-architectures = ["x86_64"]