11.3.3. ダウンロード専用モードを使用したイメージのアップグレード


ダウンロード専用モードを使用すると、適用前の更新の検証、ネットワーク負荷の高いダウンロードを伴うフリート全体へのロールアウト管理、およびシステム変更を伴う再起動のタイミングが個別に発生するシナリオへの対応が可能になります。bootc upgrade コマンドに --download-only フラグを付けて使用することで、システムが再起動時に自動的に適用することなく、更新をダウンロードしてステージングすることができます。

デフォルトでは、bootc upgrade コマンドは新しいコンテナーイメージをダウンロードし、次回の再起動時に自動的に適用されるようにステージングします。ダウンロード専用モードを使用することで、ダウンロードフェーズと適用フェーズを分離できます。このモードは、厳格なメンテナンス期間が設定されている実稼働環境において、定期的な再起動中に意図しない更新が発生することを防ぎます。

前提条件

  • システムは bootc を使用して起動されます。
  • 自動更新は無効になっています。自動更新の無効化 を参照してください。

手順

  1. ダウンロード専用モードで更新をダウンロードします。

    $ bootc upgrade --download-only
  2. ステージング環境のデプロイメントのモードを確認します。

    $ bootc status --verbose
    Staged:
    Image: quay.io/example/rhel-guest:latest
    Version: 10.2.20260126
    download-only: yes

    出力に download-only: yes という行が表示されることからわかるように、次回の起動時にこのバージョンに自動的に切り替えることはできません。

  3. メンテナンス期間中は、ダウンロード専用モードで以下のいずれかの方法でステージングされた更新を適用できます。

    • イメージソースから取得せずに、ステージングされた更新を適用する場合:

      $ bootc upgrade --from-downloaded
    • ステージングされた更新を適用し、直ちに再起動する場合:

      $ bootc upgrade --from-downloaded --apply
    • より新しい更新を確認して適用する場合:

      $ bootc upgrade

      フラグを指定せずに bootc upgrade コマンドを実行すると、コンテナーイメージのソースからプルして更新を確認します。ステージングされたデプロイメントが利用可能な最新の更新と一致する場合、ステージングされたデプロイメントがロック解除されます。より新しい更新が利用可能な場合、そのより新しいバージョンがステージングされたデプロイメントを置き換えます。

検証

  • ステージングされたデプロイメントがダウンロード専用モードになっていることを確認するには、出力に download-only: yes という行が表示されていることを確認します。

    $ bootc status --verbose
    Staged:
    Image: quay.io/example/rhel-guest:latest
    Version: 10.2.20260126
    download-only: yes
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