第10章 IdM で標準 DNS ホスト名の使用
IIdentity Management (IdM) は、攻撃者が短縮名によるクエリーを侵害済みのホストへリダイレクトするのを防ぐため、デフォルトで DNS 正規化を無効にしています。この機能を有効にすることで、クライアントは Kerberos 認証時に短いホスト名を正規のホスト名に解決できるようになります。
たとえば、攻撃者がドメインの DNS サーバーとホストを制御している場合、攻撃者は短いホスト名 (demo など) を、侵害されたホスト (malicious.example.com など) に解決させることができます。この場合、ユーザーは想定とは異なるサーバーに接続します。
この手順では、IdM クライアントで正規化されたホスト名を使用する方法を説明します。
10.1. ホストプリンシパルへのエイリアスの追加 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ユーザーが短い名前でホストにアクセスできるように、サービスプリンシパルのエイリアスを手動で追加します。この方法は、Kerberos データベース内の完全なホストプリンシパルに demo のような短い名前を明示的にリンクさせることで、グローバル正規化に代わる安全な方法を提供します。
デフォルトでは、ipa-client-install コマンドを使用して登録した Identity Management (IdM) クライアントでは、サービスプリンシパルで短縮ホスト名を使用することができません。たとえば、ユーザーがサービスにアクセスするときに、host/demo@EXAMPLE.COM ではなく、host/demo.example.com@EXAMPLE.COM のみを使用できます。
Kerberos プリンシパルにエイリアスを追加する方法を説明します。または、/etc/krb5.conf ファイルでホスト名の正規化を有効にできます。詳細は、クライアントのサービスプリンシパルでホスト名の正規化を有効にする を参照してください。
前提条件
- IdM クライアントがインストールされている。
- ホスト名が、ネットワーク内で一意の名前である。
手順
adminユーザーとして、IdM に対して認証します。$ kinit adminエイリアスをホストプリンシパルに追加します。たとえば、
demoエイリアスを、demo.examle.comホストプリンシパルに追加するには、次のコマンドを実行します。$ ipa host-add-principal demo.example.com --principal=demo