5.2. RHEV Hypervisor のカーネルパラメーターと自動インストール
このセクションでは、RHEV ハイパーバイザーのカーネルコマンドラインパラメーターについて説明します。これらのパラメーターを使用して、インストールを自動化できます。パラメーターの詳細が説明され、自動インストールのサンプルが提供されます。
このインストール方法は、「RHEV ハイパーバイザー設定メニュー」 で対応している対話型インストールの代替手段です。この章で PXE サーバーで説明した方法を使用すると、システムに手動でアクセスしなくても、設定によっては複数の RHEV ハイパーバイザーをデプロイできます。
自動化デプロイメントを試行する前に、パラメーターがどのように機能し、どのような影響があるかを理解することが重要です。これらのパラメーターは、システムが PXE で自動的に起動するように設定されている場合、既存のシステムからデータを削除できます。
5.2.1. カーネル引数の仕組み
以下は、RHEV Hypervisor の起動シーケンスの説明です。これは、自動インストールの問題のデバッグに役立ちます。
- ovirt-early スクリプトは、
/etc/default/ovirt
ファイルにストレージ、ネットワーク、および管理パラメーターを設定します。これらのパラメーターは、ブートシーケンス中にハイパーバイザーに渡されるカーネル引数から決定されます。 - /etc/init.d/ovirt-firstboot スクリプトは、特別な RHEV スクリプトを実行し、手順を開始します。
- 必要なパラメーターがすべて設定されている場合は、自動インストールが開始されます。