4.9.3. LVM 報告の分別
通常、
lvs
、vgs
、又は pvs
のコマンドの全出力は、生成して保存した後に 分別して正しくコラムに列記されるものです。--unbuffered
引数を 指定すると、それを生成直後に分別されないままの出力で表示することができます。
別の順列でコラム一覧の分別を指定するには、報告コマンドのいずれかと一緒に
-O
引数を使用します。出力自身の中にこれらのフィールドを含める必要はありません。
以下の例では、物理ボリュームの名前、サイズ、及び空き領域を表示する
pvs
コマンドの出力を示しています。
# pvs -o pv_name,pv_size,pv_free
PV PSize PFree
/dev/sdb1 17.14G 17.14G
/dev/sdc1 17.14G 17.09G
/dev/sdd1 17.14G 17.14G
以下の例では、空き領域のフィールドで分別された同じ出力を示しています。
# pvs -o pv_name,pv_size,pv_free -O pv_free
PV PSize PFree
/dev/sdc1 17.14G 17.09G
/dev/sdd1 17.14G 17.14G
/dev/sdb1 17.14G 17.14G
以下の例では、分別するフィールドを表示する必要がないことを示しています。
# pvs -o pv_name,pv_size -O pv_free
PV PSize
/dev/sdc1 17.14G
/dev/sdd1 17.14G
/dev/sdb1 17.14G
逆順で分別するには、
-O
引数の後で指定するフィールドの先頭に-
印を付けます。
# pvs -o pv_name,pv_size,pv_free -O -pv_free
PV PSize PFree
/dev/sdd1 17.14G 17.14G
/dev/sdb1 17.14G 17.14G
/dev/sdc1 17.14G 17.09G