4.3.2. クラスタ内のボリュームグループ作成
単独ノードで作成するのと同様にして、
vgcreate
コマンドで クラスタ環境内にボリュームグループを作成します。
デフォルトで、共有ストレージ上の CLVM で作成されたボリュームグループはその共有ストレージへ アクセスを持つ全てのコンピュータから見えます。しかし、クラスタ内の1つのノードのみに可視と なるローカルのボリュームグループを作成することも出来ます。
vgcreate
コマンドに -c n
オプションを使用して実行します。
以下のコマンドはクラスタ環境内で実行されると、コマンドの実行元であるノードに対して ローカルとなるボリュームグループを作成します。このコマンドは物理ボリュームである
/dev/sdd1
と /dev/sde1
を含んだローカル ボリューム vg1
を作成します。
vgcreate -c n vg1 /dev/sdd1 /dev/sde1
You can change whether an existing volume group is local or clustered with the
-c
option of the vgchange
command, which is described in 「ボリュームグループのパラメータ変更」.
既存のボリュームグループがクラスタ化したボリュームグループであるかどうかは
vgs
コマンドでチェック可能であり、ボリュームが クラスタ化してある場合は、c
属性を表示します。以下のコマンドは VolGroup00
と testvg1
のボリュームグループの 属性を表示します。この例では、VolGroup00
はクラスタ化がなく、 testvg1
は、Attr
ヘッディング下の c
属性で示すようにクラスタ化されています。
[root@doc-07]# vgs
VG #PV #LV #SN Attr VSize VFree
VolGroup00 1 2 0 wz--n- 19.88G 0
testvg1 1 1 0 wz--nc 46.00G 8.00M