第13章 Red Hat Enterprise Linux 5.4 以前の Xen ネットワーキング
この章では、Xen hypervisor を使用したネットワーキングとネットワーク設定の為の 特殊なトピックを扱います。
ほとんどのゲストネットワーク設定はゲストの初期化中とインストールのプロセス中に 発生します。ゲストのインストールプロセス中のネットワーク設定に関する情報を 得るには、インストールプロセスの関連セクション 6章仮想化ゲストインストールの概要 をお読み下さい、
ネットワーク設定は、
virsh
(22章virsh でゲストを管理) と virt-manager
(23章仮想マシンマネージャ(virt-manager) でゲストを管理する) のための ツール特有の参照の章でも取り扱っています。これらの章では、これらのツールを使用した ネットワーキング設定の詳細説明が提供されています。
注記
para-virtualized ネットワークドライバーを使用すると、完全仮想化 Linux ゲストに パフォーマンスの向上を与えます。14章Xen Para-virtualized ドライバー では、utilize para-virtualized ネットワークドライバーの 活用法を説明しています。
13.1. 複数のゲストネットワークブリッジを設定して複数のイーサネットカードを使用
ネットワークブリッジをセットアップするプロセス(Xen hypervisor 使用):
system-config-network
アプリケーションを使用して もう1つのネットワークインターフェイスを設定します。別の方法として、/etc/sysconfig/network-scripts/
ディレクトリ内にifcfg-ethX
と言う名の新しい 設定ファイルを作成します。ここでX
とは、いずれかの未使用の番号です。eth1
と言う名の2つめのネットワークインターフェイス用の サンプルの設定ファイルを以下に示します。$ cat /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth1 DEVICE=eth1 BOOTPROTO=static ONBOOT=yes USERCTL=no IPV6INIT=no PEERDNS=yes TYPE=Ethernet NETMASK=255.255.255.0 IPADDR=10.1.1.1 GATEWAY=10.1.1.254 ARP=yes
- ファイル
/etc/xen/scripts/network-bridge
を,/etc/xen/scripts/network-bridge.xen
にコピーします。 /etc/xen/xend-config.sxp
内の既存のネットワークスクリプトを コメントアウトして、(network-xen-multi-bridge)
と言う行を 追加します。- カスタムスクリプトを作成して複数のネットワークブリッジを作ります。以下に サンプルのスクリプトを示します。このサンプルスクリプトは2つの Xen ネットワーク ブリッジ(xenbr0 と xenbr1)作り、その1つは eth1 に付帯して、もう1つは eth0 に 付帯します。追加のブリッジを作成したい場合は、スクリプト内の例に従って、該当する 行をコピー/ペーストして下さい:
#!/bin/sh # network-xen-multi-bridge # Exit if anything goes wrong. set -e # First arg is the operation. OP=$1 shift script=/etc/xen/scripts/network-bridge.xen case ${OP} in start) $script start vifnum=1 bridge=xenbr1 netdev=eth1 $script start vifnum=0 bridge=xenbr0 netdev=eth0 ;; stop) $script stop vifnum=1 bridge=xenbr1 netdev=eth1 $script stop vifnum=0 bridge=xenbr0 netdev=eth0 ;; status) $script status vifnum=1 bridge=xenbr1 netdev=eth1 $script status vifnum=0 bridge=xenbr0 netdev=eth0 ;; *) echo 'Unknown command: ' ${OP} echo 'Valid commands are: start, stop, status' exit 1 esac