28.2.2. KVM から Xen へ
以下の手順は KVM hypervisor から Xen hypervisor への変更を説明しています。この 手順は kvm パッケージがインストールしてあり、有効になって いることを想定しています。
Xen パッケージをインストール
まだ、kernel-xen と xen の パッケージをインストールしていない場合はインストールします。# yum install kernel-xen xen
kernel-xen パッケージはインストールされていて、無効に なっている可能性があります。どのカーネルが使用中かを確認
uname
コマンドを使用すると、どのカーネルが実行中であるか 判定できます。$ uname -r 2.6.18-159.el5
現在のカーネル "2.6.18-159.el5
" はシステム上で実行中です。 これがデフォルトのカーネルです。カーネルがその末尾にxen
を 持つ場合(例えば、2.6.18-159.el5xen
)、Xen カーネルが 実行中であるため、このサブステップは無視しても結構です。デフォルトカーネルから Xen カーネルへ変更
grub.conf
ファイルはどのカーネルがブートされるかを決定します。 デフォルトのカーネルを変更するには、/boot/grub/grub.conf
ファイルを以下のように編集します。default=0 timeout=5 splashimage=(hd0,0)/grub/splash.xpm.gz hiddenmenu title Red Hat Enterprise Linux Server (2.6.18-159.el5) root (hd0,0) kernel /vmlinuz-2.6.18-159.el5 ro root=/dev/VolGroup00/LogVol00 rhgb quiet initrd /initrd-2.6.18-159.el5.img title Red Hat Enterprise Linux Server (2.6.18-159.el5xen) root (hd0,0) kernel /xen.gz-2.6.18-159.el5 module /vmlinuz-2.6.18-159.el5xen ro root=/dev/VolGroup00/LogVol00 rhgb quiet module /initrd-2.6.18-159.el5xen.img
default=0 パラメータに注意して下さい。 これは、GRUB ブートローダに対して最初のエントリ(デフォルトカーネル)をブート するように指示しています。デフォルトを1
(又は Xen カーネルの番号)に変更します:default=1 timeout=5 splashimage=(hd0,0)/grub/splash.xpm.gz hiddenmenu title Red Hat Enterprise Linux Server (2.6.18-159.el5) root (hd0,0) kernel /vmlinuz-2.6.18-159.el5 ro root=/dev/VolGroup00/LogVol00 rhgb quiet initrd /initrd-2.6.18-159.el5.img title Red Hat Enterprise Linux Server (2.6.18-159.el5xen) root (hd0,0) kernel /xen.gz-2.6.18-159.el5 module /vmlinuz-2.6.18-159.el5xen ro root=/dev/VolGroup00/LogVol00 rhgb quiet module /initrd-2.6.18-159.el5xen.img
再起動して新しいカーネルをロードします。
システムを再起動します。コンピュータは Xen カーネルで再スタートするでしょう。uname
コマンドを使用して確認します:$ uname -r 2.6.18-159.el5xen
出力が末尾にxen
を示すなら、Xen カーネルが稼働しています。