5.4. 既存の Red Hat Enterprise Linux システムに KVM パッケージをインストール
このセクションでは、稼働可能な Red Hat Enterprise Linux 5.4 又はそれ以降のシステムに KVM hypervisor をインストールするためのステップを説明しています。
Red Hat Network エンタイトルメントの一覧にパッケージを追加
このセクションでは、仮想化パッケージ用の Red Hat Network (RHN) エンタイトルメントを 有効にする方法を説明します。Red Hat Enterprise Linux 上に仮想化パッケージをインストールして それを更新するのにこれらのエンタイトルメントが必要になります。Red Hat Enterprise Linux に 仮想化パッケージをインストールするためには、有効な Red Hat Network アカウントが要求されます。
更に、ご使用のマシンが RHN で登録される必要があります。未登録の Red Hat Enterprise Linux インストールを 登録するには、
rhn_register
コマンドを実行して、プロンプトに従います。
有効な Red Hat サブスクリプション(購読)をお持ちでない場合は、 Red Hat オンラインストア をご覧ください。
手順5.2 RHN を使用して仮想化エンタイトルメントを追加
- お持ちの RHN ユーザー名とパスワードを使用して RHN に ログインします。
- 仮想化のインストール先となるシステムを選択します。
- システムのプロパティ セクションでは、現在のシステム用の エンタイトルメントが エンタイトルメント のヘッディングの 横に一覧表示してあります。 リンクを 使用するとエンタイトルメントを変更することが出来ます。
ご使用のシステムはこれで、仮想化パッケージを受け取るエンタイトルメントを 持つようになりました。次のセクションでは、これらのパッケージのインストール法を説明しています。
yum
を使用して KVM hypervisor をインストール
Red Hat Enterprise Linux 上で仮想化を使用するには、kvm
パッケージが必要になります。kvm
パッケージには 、KVM カーネルモジュールが含まれており、 デフォルトの Red Hat Enterprise Linux カーネル上に KVM hypervisor を提供します。
kvm
パッケージをインストールするには、以下を実行します:
# yum install kvm
ここで、追加の仮想化管理パッケージをインストールします。
推奨される仮想化パッケージ:
python-virtinst
- 仮想マシンの作成用に
virt-install
コマンドを提供します。 libvirt
libvirt
は、hypervisor と通信する API ライブラリです。libvirt
は仮想マシンの 管理と制御の為にxm
仮想化 フレームワークとvirsh
コマンドラインツールを使用します。libvirt-python
- libvirt-python パッケージには、Python プログラミング言語内に書き込まれている アプリケーションが
libvirt
API で供給されるインターフェイスを使用できるようにするモジュールが含まれています。 virt-manager
- 仮想マシンマネージャ として知られる
virt-manager
は 仮想マシンの管理の為のグラフィカルなツールを提供します。これは、管理 API としてlibvirt
ライブラリを使用します。
推奨されるその他の仮想化パッケージをインストールします:
# yum install virt-manager libvirt libvirt-python python-virtinst