23.4. 仮想マシングラフィカルコンソール
このウィンドウには、仮想マシンのグラフィカルコンソールが表示されます。Paravirtual と完全仮想化のゲストは異なる技術を使用してそれらのローカル 仮想フレームバッファをエキスポートしますが、両方の技術共、VNC を 使用して仮想マシンマネージャのコンソールウィンドウがそれを利用できるようにします。仮想マシンが 認証を必要とする場合、仮想マシンのグラフィカルコンソールは表示をする前に ユーザーにパスワードを要求します。
図23.4 グラフィカルコンソールウィンドウ
注記
VNC は多くのセキュリティ専門家から安全でないと考慮されていますが、数種の変更が なされており、Red Hat enterprise Linux 上での仮想化用の VNC に於いて安全な使用を 可能にしています。ゲストマシンはローカルホスト (
dom0
) の ループバックアドレス (127.0.0.1
) しか リッスンしません。このことが、ホスト上でシェル権限を持つ人達のみが VNC 経由で virt-manager と仮想マシンにアクセスできることを確実にしています。
20章仮想化ゲストのリモート管理 内の 案内に従えばリモート管理は実行できます。TLS はゲストとホストのシステム管理に於いてエンタープライズレベルの セキュリティを提供できます。
使用中のローカルデスクトップはキー組み合わせ操作 (例えば、Ctrl+Alt+F11) を阻止してそれがゲストマシンに送信されることを防止できます。ユーザーは
virt-manager
の スティッキーキー機能を使用してこれらの組み合わせを送信することができます。まず、いずれかの援助キー(Ctrl か Alt など) を三回押して、指定キーが次の非援助キー操作までアクティブと認識されるようにします。そうすると、'Ctrl Ctrl Ctrl Alt+F1' の組み合わせを押すことで、Ctrl-Alt-F11 をゲストに送ることができます。