28.9. Xen ゲスト用のネットワークバンド幅を制限
一部の環境では、特定のゲストに利用可能なネットワークバンド幅を制限することが 必要かも知れません。これは、複数仮想マシンを実行しているホスト上で基本的な サービス品質を実装するのに使用できます。デフォルトで、ゲストは物理ネットワーク カードがサポートする利用可能なバンド幅セッティングを使用できます。物理ネットワーク カードは仮想マシンの仮想ネットワークインターフェイスの1つにマップされている 必要があります。Xen では、
VIF
エントリの “rate
” パラメータ部分は仮想化ゲストを絞ることが出来ます。
この一覧は変数を取り扱います
rate
rate=
オプションは仮想マシンの 設定ファイル内のVIF=
エントリに追加して 仮想マシンのネットワークバンド幅を制限したり、又は時間ウィンドウ用に特定の 時間間隔を指定することができます。- 時間ウィンドウ
- 時間ウィンドウは
rate=
オプションへの選択肢です:デフォルトの時間ウィンドウは 50ms です。小さい時間ウィンドウは少なめの突発伝送 (burst transmission) を提供しますが、 補充レートと遅延は増加します。デフォルトの 50ms 時間ウィンドウは遅延とスループットの間の良いバランスです。 ほとんどのケースで変更は必要ないでしょう。
rate
パラメータ値と使用法の例
rate=10Mb/s
- ゲストからの発信ネットワークトラフィックを 10MB/s に制限します。
rate=250KB/s
- ゲストからの発信ネットワークトラフィックを 250KB/s に制限します。
rate=10MB/s@50ms
- バンド幅を 10MB/s に制限して 50ms 毎に 50KB のブロックをゲストに提供します。
仮想マシンの設定で、サンプルの
VIF
エントリは以下のように なります:
vif = [ 'rate=10MB/s , mac=00:16:3e:7a:55:1c, bridge=xenbr1']
この
rate
エントリは仮想マシンのインターフェイスを 発信トラフィック用に 10MB/s に制限します。