30.12.3. 完全仮想化ゲストからのシリアルコンソール出力
このセクションでは、完全仮想化ゲスト用のシリアルコンソール出力を 有効にする方法を説明します。
完全仮想化ゲストのシリアルコンソール出力は "
virsh console
" コマンドを使用して見ることができます。
完全仮想化ゲストのシリアルコンソールはいくつかの制限を持つことに注意して 下さい。現在の制限には以下が含まれます:
- xend を使用した出力のログは利用できません。
- 出力データは欠如するか、混乱しているかも知れません。
シリアルポートは Linux で
ttyS0
、又は Windows で COM1
と呼ばれます。
仮想シリアルポートに情報を出力するには、仮想化オペレーティングシステムを設定する 必要があります。
完全仮想化 Linux ゲストからのカーネル情報をドメインに出力するには、 "
console=tty0 console=ttys0,115200
" と言う行を 挿入することで /boot/grub/grub.conf
ファイルを修正します。
title Red Hat Enterprise Linux Server (2.6.18-92.el5)
root (hd0,0)
kernel /vmlinuz-2.6.18-92.el5 ro root=/dev/volgroup00/logvol00
console=tty0 console=ttys0,115200
initrd /initrd-2.6.18-92.el5.img
ゲストを再起動します。
"
virsh console
" コマンドを使用するとシリアルコンソールの メッセージを見ることができます。
重要
完全仮想化ドメインからのシリアルコンソールメッセージは、para-virtualized ゲストとは 異なり、
/var/log/xen/console
にはログされていません。