第8章 ファイルシステム
XFS ランタイムの統計は、/sys/fs/
ディレクトリー内のファイルシステムごとに利用できます。
既存の XFS グローバル統計ディレクトリーは、
/proc/fs/xfs/
ディレクトリーから /proc/fs/xfs/stat
のシンボリックリンクとの互換性を維持しながら、/sys/fs/xfs/
ディレクトリーに移動しました。/sys/fs/xfs/
に、ファイルシステムごとの統計用に新しいサブディレクトリーが作成され、維持されます(例: /sys/fs/xfs/sdb7/stats
および /sys/fs/xfs/sdb8/stats
)。以前は、XFS ランタイム統計はサーバーごとにしか利用できませんでした。これで、デバイスごとに XFS ランタイム統計が利用できるようになりました。(BZ#1205640)
XFS に対応しているファイルシステムのサイズを大きくする
以前は、XFS でサポートされているファイルシステムサイズは 100 TB でした。今回の更新で、XFS で対応しているファイルシステムサイズが 300 TB に増えました。(BZ#1273090)
use_hostname_for_mounts autofs
オプションが利用可能になりました
複数の関連付けられたアドレスでホスト名にマウントする時に、IP アドレスの使用をオーバーライドする新しい
autofs
オプションが実装されました。厳密なラウンドロビン DNS が必要な場合は、use_hostname_for_mounts オプションを使用すると、通常の可用性と近接性チェックをバイパスできます。要求は、要求に複数の IP アドレスがあるかどうかに関わらず、マウント要求で使用されます。(BZ#1248798)