第20章 インストールと起動
インストーラーが間違った数のマルチパスデバイスと選択されたマルチパスデバイスを表示する
マルチパスデバイス自体は正常に設定されても、インストーラーが間違った数のマルチパスデバイスと選択されたマルチパスデバイスを表示します。現時点では回避策は分かっていません。(BZ#914637)
マルチパス内の間違ったディスク領域をインストーラーが表示する
マルチパスデバイス自体は正常に設定されても、インストーラーが間違った数のマルチパスデバイスとディスク領域を表示します。現時点では回避策は分かっていません。(BZ#1014425)
Anaconda
の生成する device.map
設定ファイルが正しくない場合がある
カーネルの制限により、BIOS ドライブをオペレーティングシステムデバイスにマッピングする
device.map
設定ファイルは、特定の条件では間違って生成される場合があります。USB キーからインストールする場合は、特にこれが該当します。このため、インストール後に起動に失敗することがあります。この問題を回避するには、/boot/grub
ディレクトリーにある device.map
ファイルを手動で更新します。device.map
を更新してシステム上のデバイスを適切にマッピングするようになると、Red Hat Enterprise Linux 6 は正常に起動するようになります。(BZ#1253223)
手動で定義したデフォルトのルートを ifup
スクリプトが間違って置換する
デフォルトのルートが手動でルーティングテーブルに追加されると、
GATEWAY
パラメーターが指定された状態で、他のインターフェースを設定する際に、ifup
スクリプトが間違ってこれを置換します。この問題を回避するには、手動で追加するルートにゼロ以外のメトリックを指定するか、ifup
でルートを追加する際にゼロ以外のメトリックを指定します。(BZ#1090559)
UEFI のあるシステム上で Red Hat Enterprise Linux 6 をアップグレードすると、ブートローダーのパスワードが削除される
ブートローダーのパスワードが設定されており、UEFI ファームウェアがあるシステム上で Red Hat Enterprise Linux 6 をアップグレードすると、このパスワードが削除されます。このため、パスワードなしでブートレコードの修正が可能になってしまいます。この問題を回避するには、アップグレード前に
/boot/efi/EFI/redhat/grub.conf
設定ファイルからパスワード設定のバックアップを作成し、新システムの /boot/efi/EFI/redhat/grub.conf
ファイルにこの設定を復元します。(BZ#1416653)