25.3.2. LCS デバイスの追加
LCS (LAN チャネルステーション) のデバイスドライバーは、OSA-Express2 と OSA-Express 3 機能で 1000Base-T Ethernet をサポートします。
追加するインターフェイスの種類に基づいて、LCS ドライバーはベースインターフェイス名を 1 つ割り当てます。
- OSA-Express Fast イーサネットおよびギガビットイーサネットの場合は ethn
n はそのタイプの最初のデバイスの場合は
0
、2 番目のデバイスの場合は 1
です。
25.3.2.1. LCS デバイスの動的な追加
- デバイスドライバーを読み込みます。
# modprobe lcs
- cio_ignore コマンドを使用して、無視するデバイスの一覧からネットワークチャネルを削除して、Linux から見えるようにします。
# cio_ignore -r read_device_bus_id,write_device_bus_id
read_device_bus_id と write_device_bus_id は、ネットワークデバイスを表す 2 つのデバイス ID で置き換えます。以下に例を示します。# cio_ignore -r 0.0.09a0,0.0.09a1
- グループデバイスを作成します。
# echo read_device_bus_id,write_device_bus_id > /sys/bus/ccwgroup/drivers/lcs/group
- デバイスを設定します。OSA カードは、CHPID 1 つにつき最大 16 ポートまで提供できます。デフォルトでは、LCS グループデバイスはポート
0
を使用します。別のポートを使うには、次のようなコマンドを実行します。# echo portno > /sys/bus/ccwgroup/drivers/lcs/device_bus_id/portno
portno には使用するポート番号を入力します。LCS ドライバーの設定に関する詳細は、『Red Hat Enterprise Linux 6 の Linux on System z Device Drivers, Features, and Commands』 の LCS の章を参照してください。 - デバイスをオンラインに設定します。
# echo 1 > /sys/bus/ccwgroup/drivers/lcs/read_device_bus_id/online
- 割り当て済みのネットワークデバイス名を確認するには、以下のコマンドを入力します。
# ls -l /sys/bus/ccwgroup/drivers/lcs/read_device_bus_ID/net/ drwxr-xr-x 4 root root 0 2010-04-22 16:54 eth1