6.5. クラスター内でのミラー化 LVM 論理ボリュームの作成
クラスター内にミラー化 LVM 論理ボリュームを作成するには、単一ノード上にミラー化 LVM 論理ボリュームを作成するのと同一のコマンドと手順が必要です。しかし、クラスター内にミラー化 LVM ボリュームを作成するには、クラスターとクラスターミラーインフラストラクチャーが稼働中で、クラスターが定足数を満たしており、かつクラスターのロッキングを有効にするように
lvm.conf ファイル内のロッキングタイプが正しく設定されている必要があります。これは、「クラスター内での LVM ボリューム作成」 で説明しているように、直接もしくは lvmconf のコマンドを使用して行います。
クラスター内でミラー化された LVM ボリュームを作成するには、以下の手順で行います。この手順では、最初に、クラスターサービスがインストール済みで稼働しているかをチェックし、次にミラー化ボリュームを作成します。
- クラスター内のすべてのノードが共有するミラー化論理ボリュームを作成するには、クラスターの各ノード内の
lvm.confファイル内でロッキングタイプを正しくセットする必要があります。デフォルトでは、ロッキングタイプは、ローカルに設定されます。これを変更するには、クラスターの各ノードで以下のコマンドを実行し、クラスター化したロッキングを有効にします。# /sbin/lvmconf --enable-cluster注記
As of Red Hat Enterprise Linux 6.7, thelvmconfcommand provides a--servicesoption that will also enable the services required for LVM in a cluster, a--mirrorserviceoption that enables thecmirrordservice, and a--startstopservicesoption that immediately starts or stops the services that have been enabled. For information on thelvmconfcommand, see thelvmconfman page. - クラスター化論理ボリュームを作成するには、クラスター内のすべてのノード上でクラスターインフラストラクチャーが稼動中である必要があります。以下の例では
clvmdデーモンが発行されたノード上で稼働中であることを検証します。ps auxw | grep clvmd root 17642 0.0 0.1 32164 1072 ? Ssl Apr06 0:00 clvmd -T20 -t 90以下のコマンドは、クラスターステータスのローカルビューを表示します。# cman_tool services fence domain member count 3 victim count 0 victim now 0 master nodeid 2 wait state none members 1 2 3 dlm lockspaces name clvmd id 0x4104eefa flags 0x00000000 change member 3 joined 1 remove 0 failed 0 seq 1,1 members 1 2 3 cmirrorパッケージがインストールされていることを確認します。cmirrordサービスを開始します。# service cmirrord start Starting cmirrord: [ OK ]- ミラーを作成します。最初のステップは、物理ボリュームの作成です。次のコマンドは、3つの物理ボリュームを作成します。そのうちの2つの物理ボリュームは、ミラーレッグとして使用され、3つめの物理ボリュームにはミラーログが格納されます。
# pvcreate /dev/sdb1 Physical volume "/dev/sdb1" successfully created [root@doc-07 ~]# pvcreate /dev/sdc1 Physical volume "/dev/sdc1" successfully created [root@doc-07 ~]# pvcreate /dev/sdd1 Physical volume "/dev/sdd1" successfully created - ボリュームグループを作成します。この例では、前のステップで作成された3つの物理ボリュームで構成される、ボリュームグループ
vg001を作成します。# vgcreate vg001 /dev/sdb1 /dev/sdc1 /dev/sdd1 Clustered volume group "vg001" successfully createdvgcreateコマンドの出力に、ボリュームグループがクラスター化されていることが示されている点に注意してください。ボリュームグループの属性を表示するvgsコマンドを使用すると、ボリュームグループがクラスター化されていることを検証することができます。ボリュームグループがクラスター化されている場合は、c 属性が表示されます。vgs vg001 VG #PV #LV #SN Attr VSize VFree vg001 3 0 0 wz--nc 68.97G 68.97G - ミラー化論理ボリュームを作成します。この例では、ボリュームグループ
vg001から論理ボリュームmirrorlvを作成します。このボリュームのミラーレッグは1つです。この例では、物理ボリュームのどのエクステントが論理ボリュームに使用されるかを指定します。# lvcreate -l 1000 -m1 vg001 -n mirrorlv /dev/sdb1:1-1000 /dev/sdc1:1-1000 /dev/sdd1:0 Logical volume "mirrorlv" createdlvsコマンドを使用すると、ミラー作成の進捗状況を表示することができます。以下の例では、ミラーの同期が、47%、91% と進み、ミラー完了時には 100% 同期したことを示しています。# lvs vg001/mirrorlv LV VG Attr LSize Origin Snap% Move Log Copy% Convert mirrorlv vg001 mwi-a- 3.91G vg001_mlog 47.00 [root@doc-07 log]# lvs vg001/mirrorlv LV VG Attr LSize Origin Snap% Move Log Copy% Convert mirrorlv vg001 mwi-a- 3.91G vg001_mlog 91.00 [root@doc-07 ~]# lvs vg001/mirrorlv LV VG Attr LSize Origin Snap% Move Log Copy% Convert mirrorlv vg001 mwi-a- 3.91G vg001_mlog 100.00ミラー完了は、システムログに記録されます:May 10 14:52:52 doc-07 [19402]: Monitoring mirror device vg001-mirrorlv for events May 10 14:55:00 doc-07 lvm[19402]: vg001-mirrorlv is now in-sync lvsに-o +devicesのオプションを併せてを使用すると、ミラーの設定を表示することができます。これには、どのデバイスがミラーレッグを構成しているかが含まれます。この例では、論理ボリュームが2つのリニアイメージと1つのログで構成されていることがわかります。# lvs -a -o +devices LV VG Attr LSize Origin Snap% Move Log Copy% Convert Devices mirrorlv vg001 mwi-a- 3.91G mirrorlv_mlog 100.00 mirrorlv_mimage_0(0),mirrorlv_mimage_1(0) [mirrorlv_mimage_0] vg001 iwi-ao 3.91G /dev/sdb1(1) [mirrorlv_mimage_1] vg001 iwi-ao 3.91G /dev/sdc1(1) [mirrorlv_mlog] vg001 lwi-ao 4.00M /dev/sdd1(0)lvsのseg_pe_rangesオプションを使用すると、データレイアウトを表示することができます。このオプションを使用して、レイアウトに適切な冗長性があることを検証することが可能です。このコマンドのアウトプットは、lvcreateおよびlvresizeのコマンドが入力として受け取るのと同一のフォーマットでPE 範囲を表示します。# lvs -a -o +seg_pe_ranges --segments PE Ranges mirrorlv_mimage_0:0-999 mirrorlv_mimage_1:0-999 /dev/sdb1:1-1000 /dev/sdc1:1-1000 /dev/sdd1:0-0
注記
LVMミラー化ボリュームのいずれかのレッグに障害が発生した際の回復についての情報は、「LVM ミラー障害からの回復」 をご覧ください。