3.3.7. シンプロビジョニングされたスナップショットボリューム
Red Hat Enterprise Linux 6.4 バージョンの LVM は、シンプロビジョニングされたスナップショットボリュームのサポートを提供します。シンプロビジョニングされたスナップショットボリュームにより、多くの仮想デバイスを同じデータボリューム上に格納することができます。これにより管理が簡略化され、スナップショットボリューム間でのデータシェアが可能になります。
すべてのシンボリュームだけでなくすべての LVM スナップショットボリュームの場合、シンプロビジョニングされたスナップショットボリュームはクラスター内のノード間でサポートされていません。スナップショットボリュームは、1 つのクラスターノードでのみ排他的にアクティブ化する必要があります。
シンプロビジョニングされたスナップショットボリュームの利点は以下のとおりです。
- 同じボリュームからのスナップショットが複数ある場合、シンプロビジョニングされたスナップショットボリュームはディスクの使用量を減らすことができます。
- 複製元が同じスナップショットが複数ある場合は、複製元に 1 回書き込むことにより 1 回の COW 操作でデータを保存できます。複製元のスナップショットの数を増やしても、大幅な速度の低下は発生しないはずです。
- シンプロビジョニングされたスナップショットボリュームは、別のスナップショットの作成元の論理ボリュームとして使用できます。これにより、再帰的スナップショット (スナップショットのスナップショットのそのまたスナップショットなど) の深度を任意に決定できます。
- シン論理ボリュームのスナップショットは、シン論理ボリュームを作成することもできます。これにより、COW 操作が必要になるまで、あるいはスナップショット自体が書き込まれるまで、データ領域は消費されません。
- シンプロビジョニングされたスナップショットボリュームは、その複製元によりアクティブ化する必要はありません。そのため、アクティブでないスナップショットボリュームが多くある間は、ユーザーは複製元のみをアクティブにしておくことができます。
- シンプロビジョニングされたスナップショットボリュームの複製元を削除する場合、複製元のボリュームの各スナップショットは、独立するシンプロビジョニングされたボリュームになります。これは、あるスナップショットとその複製元のボリュームをマージする代わりに、複製元のボリュームを削除して、その独立したボリュームを新しいスナップショットの複製元のボリュームとして使用して新しいシンプロビジョニングされたスナップショットを作成することが選択できることを意味しています。
シンプロビジョニングされたスナップショットボリュームを使用する利点は数多くありますが、旧の LVM スナップショットボリューム機能の方がご使用のニーズに合うケースがあります。
- シンプールのチャンクサイズは変更できません。シンプールのチャンクサイズが大きい場合 (1MB など) やチャンクサイズが短時間のスナップショットには効率的でない場合は、旧のスナップショット機能の使用を選択することができます。
- シンプロビジョニングされたスナップショットボリュームのサイズを制限することはできません。スナップショットは、必要な場合はシンプール内の全領域を使用するため、ご使用のニーズに合わない場合があります。
一般的には、使用するスナップショットの形式を決定する際に使用しているサイトの特定の要件を考慮に入れるようにしてください。
For information on configuring thin snapshot volumes, see 「シンプロビジョニングされたスナップショットボリュームの作成」.