5.2.4. 起動可能なメディアの作成
P2V は起動可能メディアを使用して、物理マシンのハードドライブの起動可能メディアを作成し、そのメディアを変換サーバーに送信して、ハイパーバイザーにインポートします。rhel-6.x-p2v.iso ISO をダウンロードするには、Red Hat のサブスクリプションが必要です。起動可能メディアの準備は、『Red Hat Enterprise Linux インストールガイド』に記載の手順に従って行います。i386 と x86_64 の両アーキテクチャーに対応した ISO イメージは 1 つしかない点に注意してください。
rhel-6.x-p2v.iso の最新リリースは、https://rhn.redhat.com/rhn/channels/PackageList.do?filter_string=virt-p2v&cid=10508 で入手できます。ISO ファイルは
/usr/share/virt-p2v/
にインストールされます。
適切な起動可能メディアの作成
rhel-6.x-p2v.iso ファイルは、起動可能なディスク、PXE ブートイメージ、起動可能な USB デバイスの 3 通りに使用することができます。
- 空の CD-ROM または DVD-ROM に ISO を焼き付け、変換する物理マシンのディスクドライブに挿入します。この起動メディアから適切に起動するには、ブートシーケンスで光学ディスクドライブを 1 番目に指定するように BIOS の設定を変更する必要がある場合があります。
- ISO を使用して起動可能 USB メディアを作成します。この起動メディアから適切に起動するには、ブートシーケンスで USB デバイスを 1 番目に指定するように BIOS の設定を変更する必要がある場合があります。また、BIOS によっては、USB メディアからの起動をサポートしていない場合があります。P2V クライアントのディスクイメージのサイズは約 100 MB なので、USB デバイスは、このディスクイメージを格納するのに十分なサイズでなければなりません。
- 既存の PXE サーバー用の PXE ブートイメージを作成します。PXE から起動するには、ブートシーケンスで PXE ブートを 1 番目に指定するように BIOS の設定を変更する必要がある場合があります。
起動メディアの作成に関する詳しい説明は 付録A 追加の手順 に記載しています。
これで準備は完了し、物理マシンから仮想マシンへの変換を開始できる状態となりました。