B.17.2. XML 構文エラー
構文エラーは XML パーサーで検出されます。エラーメッセージには、問題を特定するための情報が記載されています。
XML パーサーのこのエラーメッセージの例は 3 行で設定されています。最初の行はエラーメッセージを表し、以降の 2 行にはエラーを含む XML コードのコンテキストと場所が含まれます。3 行目には、エラーがその上の行のどこにあるかを示すインジケーターが含まれています。
error: (name_of_guest.xml):6: StartTag: invalid element name <vcpu>2</vcpu>< -----------------^
- このメッセージに含まれる情報
- (name_of_guest.xml)
- エラーが含まれるドキュメントのファイル名です。括弧内のファイル名は、メモリーから解析される XML ドキュメントを説明するシンボリック名であり、ディスク上のファイルに直接対応しません。括弧内に含まれないファイル名は、接続のターゲットにあるローカルファイルです。
- 6
- エラーが含まれる XML ファイルの行番号です。
- StartTag: 無効な要素名
- これは、特定の XML エラーを説明するlibxml2パーサーからのエラーメッセージです。
B.17.2.1. ドキュメントの迷子の <
- 現象
- 以下のエラーが発生します。
error: (name_of_guest.xml):6: StartTag: invalid element name <vcpu>2</vcpu>< -----------------^
- 調査
- このエラーメッセージは、パーサーがゲストの XML ファイルの 6 行目の
<
記号の後に新しい要素名を想定していることを示しています。テキストエディターで行番号の表示が有効になっていることを確認します。XML ファイルを開き、6 行目のテキストを探します。<domain type='kvm'> <name>name_of_guest</name> <memory>524288</memory> <vcpu>2</vcpu><
ゲストの XML ファイルのこのスニペットには、ドキュメントに余分な<
が含まれています。 - ソリューション
- 余分な
<
を削除するか、新しい要素を終了します。