5.2. ストライプ化論理ボリュームの作成
この手順例では、
/dev/sda1
、/dev/sdb1
、および /dev/sdc1
のディスクにデータをストライプ化する、striped_logical_volume
という名前の LVM ストライピング論理ボリュームを作成します。
- pvcreate コマンドを使用して、ボリュームグループで LVM 物理ボリュームとして使用するディスクにラベルを付けます。警告このコマンドは、
/dev/sda1
、/dev/sdb1
、および/dev/sdc1
のデータを破棄します。#
pvcreate /dev/sda1 /dev/sdb1 /dev/sdc1
Physical volume "/dev/sda1" successfully created Physical volume "/dev/sdb1" successfully created Physical volume "/dev/sdc1" successfully created - ボリュームグループ
volgroup01
を作成します。以下のコマンドを使用すると、ボリュームグループvolgroup01
が作成されます。#
vgcreate volgroup01 /dev/sda1 /dev/sdb1 /dev/sdc1
Volume group "volgroup01" successfully createdvgs コマンドを使用すると、新しいボリュームグループの属性を表示できます。#
vgs
VG #PV #LV #SN Attr VSize VFree volgroup01 3 0 0 wz--n- 51.45G 51.45G - 作成したボリュームグループから、ストライプ化論理ボリュームを作成します。以下のコマンドを使用すると、ボリュームグループ
volgroup01
から、ストライプ化論理ボリュームstriped_logical_volume
が作成されます。この例では、ストライプサイズが 4 キロバイトの 3 つのストライプがある、サイズが 2 ギガバイトの論理ボリュームが作成されます。#
lvcreate -i 3 -I 4 -L 2G -n striped_logical_volume volgroup01
Rounding size (512 extents) up to stripe boundary size (513 extents) Logical volume "striped_logical_volume" created - ストライプ化論理ボリュームでファイルシステムを作成します。以下のコマンドを使用すると、論理ボリュームに GFS2 ファイルシステムが作成されます。
#
mkfs.gfs2 -p lock_nolock -j 1 /dev/volgroup01/striped_logical_volume
This will destroy any data on /dev/volgroup01/striped_logical_volume. Are you sure you want to proceed? [y/n]y
Device: /dev/volgroup01/striped_logical_volume Blocksize: 4096 Filesystem Size: 492484 Journals: 1 Resource Groups: 8 Locking Protocol: lock_nolock Lock Table: Syncing... All Done以下のコマンドは、論理ボリュームをマウントして、ファイルシステムのディスクの領域使用率を報告します。#
mount /dev/volgroup01/striped_logical_volume /mnt
#df
Filesystem 1K-blocks Used Available Use% Mounted on /dev/mapper/VolGroup00-LogVol00 13902624 1656776 11528232 13% / /dev/hda1 101086 10787 85080 12% /boot tmpfs 127880 0 127880 0% /dev/shm /dev/volgroup01/striped_logical_volume 1969936 20 1969916 1% /mnt